マエケン「父親リスト」から復帰で6月カブス戦以来の6勝目

スポーツ報知

◆パドレス2―4ドジャース(11日・サンディエゴ)

 ドジャースの前田健太投手(31)が11日(日本時間12日)、敵地のパドレス戦に先発し5回2/3を4安打1失点で6月25日カブス戦以来の6勝目(5敗)を挙げた。故障者リスト(DL)明けから6試合目、援護が少ない中で2勝1敗、防御率2・38。故障者が続くドジャースの中で最も安定した内容で右腕エースとしての座をがっちりとつかむ勢いだ。

 2児の父となった前田が、生まれたばかりの長男に白星をプレゼントした。6日に長男が生まれ、3日間の「父親リスト」から復帰したばかりとなったが、その影響を感じさせない投球で6回途中を1失点。「久しぶりに勝ちが付いたのでうれしい。これからしっかり父親として頑張っていきたい」。6月25日以来となった6勝目に頬を緩めた。

 初回こそ先頭打者に中前打を許し、2番アスアヘには右翼線に適時二塁打を浴びてたったの6球で失点。それでも「あそこを1点で切り抜けられて、徐々に調子を上げていくことができた」.。引きずることなく気持ちを切り替えると、以降は切れのある直球と変化の鋭いチェンジアップで三振の山を築いた。

 1回1死から2回にかけては4者連続三振もマーク。積極的に振ってくるパドレス打線をあざ笑うかのように低めへとチェンジアップを制球し、降板直前の6回1死からも3番マイヤーズを見逃し三振に仕留めて4戦連続で9奪三振を記録。「全部あと1個ずつ取っておけば4試合連続二桁だったけど」と、素直に悔しさもにじませたが「三振をたくさん取れてる感覚もあるし、うまくバットも振らせることができている」と納得の表情で振り返った。

 6月上旬には右股関節を痛めて戦列から離脱。投球フォームを崩す苦しい時期もあったが、前半戦最終登板を白星で締めくくった。防御率も3点台前半まで戻すなど、自身の状態に手応えを感じている右腕は「数字的にもかなり改善できた。後半が大事なので、ゆっくり疲れを取って後半戦もしっかり投げていけるように頑張りたい」。公私ともに充実する30歳が、混戦模様となりつつあるナ・リーグ西地区を勝ち抜くため後半戦もチームをけん引する。

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