引退決断の村田修一は指導者で戻ってくる 担当記者が見た“男・村田”

2018年8月1日6時0分  スポーツ報知
  • 5月12日、巨人3軍戦で2ランを放つ村田

 ルートイン独立リーグ・栃木ゴールデンブレーブス(BC栃木)からNPB復帰を目指してきた、前巨人の村田修一内野手(37)が今季限りでの現役引退を決断したことが31日、分かった。

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 村田は横浜時代は筒香、石川、藤田(現楽天)ら、巨人では阿部、坂本勇、長野、岡本ら年齢に関係なく人望が厚かった。近い将来、必ず指導者としてグラウンドへ戻ってくるはずだ。

 身長177センチ。スラッガーとしては大きな体ではなかった。豪快なアーチを支えていたのは頭脳。対戦する投手によって立ち位置を変え、阪神・藤川のような剛速球には球威に負けないよう、あえてバットを握る右手と左手を空けて振った。これは巨人・坂本勇らも参考にしている技術だ。

 打撃は配球の読み打ちが基本。対戦機会の少ない場合は同じ大砲タイプの打者の映像を見て研究。交流戦では歴代3位の通算55本塁打を放ち、09年の第2回WBCでも打率3割2分、2本塁打、7打点と勝負強さを発揮した。横浜時代の打撃コーチだった高木由一氏の言葉を思い出す。「村田の良さは配球の読み。どういう球を打って、どういう球を打ったらいけないかが分かっている」

 村田の両親は国立大卒で、母・明美さんは元小学校教諭。教育一家に育てられた。巨人時代には軽妙なトークで日テレ系「ズームイン! サタデー」を盛り上げたように、ユーモアたっぷりの男だが、時には悩める若手にズバッと物を言う。取材者としても、あんなに“コメント力”のある選手にはなかなか出会えない。

 巨人では不振時に代打を出され、ベンチスタートもあった。BC栃木では若手指導に熱心だと聞く。プロ野球の一時代を築いた大砲の引き際は寂しいものとなったが、これらの経験は男・村田の未来へ、決して無駄にならないはずだ。(元横浜、巨人担当・小谷 真弥)

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