BC富山が後期地区V 就任1年目の伊藤智仁監督、投手王国築き歴代最高勝率で3度舞う

2018年9月3日5時54分  スポーツ報知
  • 後期地区優勝を果たし、胴上げされる富山・伊藤監督
  • BCリーグの村山代表(右)から優勝盾を渡され、笑顔の伊藤監督

 ◆BCリーグ 富山6―3石川(2日・魚津桃山)

 西地区首位の富山GRNサンダーバーズが、同3位・石川に6―3で勝利。5連勝で、2017年前期以来となる、後期の地区優勝を決めた。伊藤智仁監督(47)は就任1年目で、胴上げで宙に舞った。5回に逆転すると、7回には3連打などで3点を追加。投げては、先発右腕のラミレス(26)が7回6安打、2失点と好投。指揮官が指導し、好調の投手陣が、万全の継投策でリードを守り切った。富山は地区チャンピオンシップ(15日~、ホーム&アウェー)で、前期優勝の福井と対戦する。

 紙テープの舞う中、富山の選手たちは喜びを大爆発させた。就任1年目の伊藤監督は3度、宙を舞った。勝率は歴代最高となる7割3分3厘をマーク。自慢の投手力を武器に、圧倒的な強さで西地区を制した。「何とかホームで優勝したいと思っていた。ギリギリで優勝を決められて、ホッとしています。ファンの皆様、やりました~」。指揮官はファンと喜びを分かち合った。

 圧巻の投手リレーを見せた。先発のラミレスは149キロをマークし、7回まで10奪三振。当初は6回までの登板予定だったが「もう1回、投げたい。今日は勝ちたい」と気合満点で投げ続けた。8回に登板した左腕・古村徹(24)が148キロを出せば、9回は抑えの切り札、菅谷潤哉(23)が150キロを記録した。「優勝が懸かっている試合。気負いすぎず、いつも通り投げました」と菅谷。完成した“勝利の方程式”で、見事に優勝をつかんだ。

 ヤクルトの元エース・伊藤監督が、万全の投手陣を築き上げた。元巨人の左腕・乾真大(29)には、中継ぎから未経験の先発転向を進言。乾は「挑戦だったが、投球の幅が広がった。1試合1試合が、すごく意味のある登板になった」と手応えをつかみ、リーグトップタイとなる14勝をマークしている。制球力が課題だった菅谷には、スライダーを直伝。「手首の角度、ひねり、持ち方で全然変わった。スライダーの球速が122キロから134キロに伸びました」とびっくり。精神面もアドバイスしながら、チーム防御率3・69はリーグ2位となった。

 伊藤監督は社会人、プロ生活を通じ、1人暮らしは初めて。妻も心配していたというが、自炊もこなしながらチームを支えてきた。「目標は独立リーグ日本一。今まで通り、投手を軸にして攻撃につなげたい」と指揮官。リーグ屈指の投手陣で、さらなる高みを目指す。(中田 康博)

 ◆富山GRNサンダーバーズ 2006年11月に創立し、07年のリーグ創設時から参戦。15年には元巨人のタフィ・ローズ外野手(50)が加入して話題を集めた。資本金9325万円で、地元の企業、個人など、約70の株主が支える。17年は和田康士朗外野手(19)がロッテに育成1位指名されるなど、外国人選手を含めて8選手がNPB入りした。

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