「BCリーグにすごく興味があった」…富山監督就任の二岡智宏氏に聞く

スポーツ報知
BC富山監督就任会見に出席した二岡智宏氏(左)は永森茂球団社長と握手

 BC富山の新監督に就任した二岡智宏氏(42)が15日、富山・高岡市内で記者会見に臨んだ。

 以下、会見全文。

 二岡氏「来シーズンより富山GRNサンダーバーズの監督をやらせていただきます、二岡です。NPBで選手としてコーチとしてたくさんの経験を積みましたので、その経験をこれからNPBに向かっていく選手に、少しでも多く教えていきたいと思っております。そしてまた一人でも多くNPBの世界に送り込めるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」

 ―入団の経緯は

 「BCリーグにすごく興味があったのもありますけど、その中で富山さんのお話をいただきまして、社長の熱い思いもすごく伝わってきたので、ぜひ富山でお世話になりたいな、というのがありましたね。すみませんが、あんまり(富山に)何のゆかりもないんですけど、そういう風に決めさせてもらいました」

 ―BCリーグに興味とは具体的に

 「現役を辞めてから、解説(の仕事)を2年間やっている時期があったんですけど、その時にたまたまBCリーグを見に行く機会があった。ここからNPBに行く選手っていうのはどういう感じの選手なのかなという思いををすごく感じてまして。ちょっと、こういう選手教えてみたいなっていう思いがあったので。その時はこういう(指導者になる)話はなかったんですけども、今こうして、ジャイアンツのコーチを辞めてから、この話がまだ生きているのかなと自分の中で思っていたので、自分の方から(BCリーグ)の村山(哲二・代表取締役)さんには話をして、富山さんを紹介していただきました」

 ―監督として大事にしたいことは

 「チームとして勝たなければいけないというのはありますけども、まずはやっぱり一人でも選手をうまくさせるってうのが、目的だと思いますので。そこをしっかり、いい指導、いいアドバイスできるようにしていきたいと思っています」

 ―コーチ時代に経験したこと、学んだことをどうBCリーグで生かしていきたいか

 「ジャイアンツのコーチを1、2軍両方でやらせてもらいましたけれども、選手が育っていく、うまくなっていくという事に関しては、すごく楽しみがありましたし、結果が出ない選手に対しても、結果出ないなりに頑張っているところも見てきましたので、そういうところはすごく自分の中で、いい勉強をさせてもらったという風に思ってます。はっきりとは言えないですけど、まだ富山の選手がどれぐらいのレベルにあるのか、選手を見てないのでわからないですけど、選手個々に合ったいい指導、アドバイスができればなと思っています」

 ―目指すチーム像

 「もちろんチームとしては勝った方がいいですけど、まずは選手を育てる、NPBに送り出すというのは僕自身一番に思っております。そのためにはやっぱり個々の能力が高くなければいけないと思いますし、高くすることによってチーム力も上がると思うので、そういうところを目指してやりたい」

 ―チームの課題である打撃向上に何を

 「今のところまだないです。とりあえず選手を見ていないので、多少選手を見てからの方がいいのかなと思いますし。変な話、打てない選手にいきなり打て、というのは難しいですし、それなりに選手それぞれに特徴があって、いいところもあると思うので。それが打撃なのか守備なのか走塁なのかわからないですけど、そういうところをしっかり伸ばしてあげたいな、というのはありますね」

 ―今季の巨人選手で、二岡氏が育てたという選手が何人かいる。その選手たちに期待するところは

 「自分が育てたと言うより、NPBの世界はコーチが多いわけですから、そこに関してあまり『自分が(育てた)』と思わないようにしてますし、やっぱり見てきた選手というのは来シーズンに関しても気にかけてはもちろん見ると思いますけれども、直接アドバイスができるわけではないので。新しいスタッフがいるわけで。アドバイスできないと思うんですけど、でもその子たちが必要であれば、何らかの連絡があれば、多少の手伝いはしたいなと思っていますね」

 ―野球エリートでここまで来て、地方の独立リーグで監督をするのは気持ちの面で思うところ

 「社長からも厳しい環境の中でやっていると聞いているんですけども、やってみないことには、臆測だけではわからないので。自分でやってみて、感じて、僕自身も勉強していきたいなというのはありますね」

 ―目標としている指導者像や、心に残っている言葉などは

 「特にないです」(笑い)

 ―富山の野球ファンのイメージは

 「イメージ…難しいな。富山はおとなしい人が多いんですかね?(笑い)独立リーグもあるので、フレンドリーじゃないですけど、そういう感じで応援していただければありがたいと思います」

 ―理想とするチーム像

 「見てないことを何も言えないですけど、一つ言えるとすれば、ミスの少ないチームにしていきたいというのはあります。選手個々の特徴を把握しているわけじゃないので、そんなに大きく攻撃のチームにするとか、ピッチャーのチームにするとか、そういうのは今の段階ではないですね」

 ―ミスの少ない、というのは自分の現役時代からの影響か

 「特に守備面でも、僕は派手なプレーはいらないと思っているので。取れるアウトは確実に取る、そういうところを一番大事にしてきたので、僕自身も。そういうことは伝えてあげたいなというのはありますね」

 ―プロ選手になる気構え、教えたいこと

 「一番最初に選手に会って言いたいのは、NPBに入るからには1軍で活躍できるぐらいのイメージでいかないとダメだと思うので。育成で入るというのも、もちろんいいことだと思うんですけど、そこからどうやって上に上がっていくか、そういうことを少し考えながら、とにかく高い意識と高いレベルを持ってやってほしいな、とういのはあります」

 ―初めての監督業、どういう監督になりたい

 「比較的自分もまだ若いと思っているので、体の動くうちは、選手と一緒に汗をかきながら、教えられるところは、実技じゃないですけど、見せて教えてあげたいなというのはありますね」

 ―監督になってどんな気持ちか

 「うれしいのは、うれしい…うれしい? なんか違うような気がするな。うーん、チーム全体に責任を持ってやらなければいけないので、そういう責任感というのはありますし、自分で思ったようにじゃないですけど、自分でやりたいことができるっていうのは、そういう部分で楽しみだというのはありますね」

 ―富山のイメージは

 「どうですかね。東京からちょっと遠い、便が悪いな、というイメージがありますね(笑い)」

 ―改めて抱負を

 「選手は一人でも多くNPBで活躍できる選手を育てたい、というのを一番に思ってやりたい」

野球

×