【女子プロ野球】引退の川端友紀、兄のヤクルト・川端に「格好いい兄のまま活躍して」

スポーツ報知
現役選手から花束を贈呈された女子プロ野球・埼玉アストライアの川端友紀(カメラ・軍司 敦史)

 昨年末に現役引退を発表した、女子プロ野球・埼玉アストライアの川端友紀(29)が20日、さいたま市内で引退会見を行った。

 川端は女子プロ野球創設の10年より1期生としてプレー。兄のヤクルト・川端慎吾(31)と「初のきょうだいプロ野球選手」として話題になるばかりでなく、首位打者を3回獲得するほか、日本代表の侍ジャパン女子代表「マドンナジャパン」メンバーとして4度の女子野球W杯に出場。女子野球界を牽引した。

 ここ数年は故障とも戦い、1~2年前から引退は考えていたという。「全力でやりきった」という川端は兄にも12月に報告。「長い間お疲れさまと言われました。兄の背中を追い続け尊敬してきました9年間。これからも格好いい兄のまま活躍してくれることを期待したいです」と感謝し、一番思い出に残る球場に、兄がプレーする神宮球場を挙げた。兄はその後に行われたファンイベントにビデオレターを送り、「長い現役生活お疲れ様でした。女子野球の発展に大きく貢献してきたと思います。これからも野球に携われる仕事をしてほしいと、兄として思います」とねぎらった。

 女子プロ野球のスーパーバイザーとして川端を見続けてきた太田幸司氏(66)が「残念ですよ。まだやって欲しいのが率直の気持ち。記録にも記憶にも残る、語り継がれる選手」と惜しんだ“女子プロ野球の顔”の引退。今後は「指導者にも興味ありますが、まだ決まっていません。全力で走ってきたので、少し休憩しながら考えたい」と語った。

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