竜爪・西奈中、永野サヨナラ打!全国初陣飾る

スポーツ報知
8回裏無死満塁から右前へサヨナラ打を放った竜爪・西奈中の永野

◆軟式野球 全日本少年春季大会第1日 ▽1回戦 竜爪・西奈中2―1愛宕中=延長8回特別ルール=(22日・草薙球場ほか)

 今大会唯一の合同チーム竜爪・西奈中が愛宕中(高知)に、延長8回無死一、二塁からの特別ルールで2―1サヨナラ勝ち。3安打1失点に抑えた右腕・永野陽大(ひろ、竜爪中1年)が、8回裏無死満塁から右前に決勝打の活躍をみせた。

 結成3年目の竜爪・西奈中が、1年生右腕・永野の活躍で全国初陣を飾った。8回裏無死満塁で「初球から狙った」と外角スライダーを強振して右前サヨナラ打。仲間に笑顔で迎えられた投打のヒーローは「合同という意識はなく、みんなで戦えた」と全員野球の勝利を強調した。

 前回を含めて過去9大会中3度の優勝を誇る高知代表を撃破だ。初回に二塁打などで先行された。「最初はばらついたが、右肩が開かないようした」と修正。「初球から振ってくるので低めを意識して投げた」。直球にチェンジアップとカット系の球を交えて、3安打1失点に抑えた。

 無死一、二塁からのタイブレークでは、8回表2死満塁のピンチをしのいだ。「0で抑え、1点取って勝つという強い気持ちで投げた」。最終回に来て、この日最速115キロをマークする気迫の投球。合同チームの指揮を執る山田寛之監督(42、竜爪中教)は「永野がよく頑張り、チームがひとつになって地元でいい試合ができた」。両校ナインを褒めちぎった。

 平日は各チームで練習を行い、週末に集まる。今大会に向けて2週間前から本格的な練習に取り組んだ。2年生が4人と少ないが昨秋新人戦は県準優勝し、開催地枠で全国大会出場権を得た。ブラバンも両校で協力。山形海斗主将(竜爪中2年)は「チームをまとめたり、連係面などが大変だが、応援が力になった」と全国1勝をかみしめた。

 2回戦は東風平中(沖縄)と対戦。過去に県勢合同チームでは、2014年に川根・島田北中がベスト8へ進んだ。4月に新1年生の入学で人数がそろえば、合同が解消される。山形は「この1勝を自信にして、勝ち上がっていきたい」。学校枠を越えた仲間と力を結集して、勝利をつかみ取る。(青島 正幸)

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