星稜・内山、衝撃デビュー 高校初打席で初球を初安打

スポーツ報知
高校初打席の初球に初安打を放った星稜・内山

◆春季高校野球 石川県大会 ▽2回戦 星稜5―0寺井(28日・石川県立)

 2回戦8試合が行われ、センバツで8強進出を果たした星稜が寺井を5―0で下した。U―15侍ジャパンで活躍した1年生の内山壮真が「1番・ショート」で先発出場し、高校初打席の初球で初安打を記録。エース右腕の竹谷理央主将(3年)が7回2安打無失点と好投した。センバツ8強の日本航空石川は、14安打の猛攻で松任に8―2で勝利した。29日は2回戦の残り8試合が行われる。

 星稜の超新星・内山が、いきなり輝きを放った。1回裏の高校初打席の初球。真ん中直球を力強く振り抜き、右前へ運んだ。「(1回表の)守備の時から緊張していたが、思い切ったスイングができた。初球から狙っていた」。15歳の笑顔がはじけた。

 侍ジャパンでは、捕手としてU―15アジア選手権優勝に貢献。本塁打王とベストナインにも輝いた。星稜中では16年夏と17年春に全日本少年軟式大会で日本一となった。入学早々にセンバツ8強チームのレギュラーに抜てきした林和成監督(42)は「いい所で使ってあげたいので、1番でデビューさせたかった」と先頭打者で起用。期待に応えた1年生を「バッティングは雰囲気があり、自分の間合いを持っている。守備も安定している」と評価した。

 天性の運動センスの原点は、「空手」にある。全国空手道選手権で日本一に輝いたこともある父・彰博さんの影響で2歳から道場に通い、小学校時代には富山県大会を4度制した。小学5年からは野球に専念。「甲子園優勝」を果たすため、星稜に進学した。

 デビュー戦は1安打に終わったが、「次は強い打球で低く遠くへ飛ばして、長打力を発揮したい」と力強く語った。将来の目標は「メジャーでトップクラスの選手になること」。キラキラ輝く瞳は、大きな夢を見据えている。(勝田 成紀)

 ◆内山 壮真(うちやま・そうま)2002年6月30日、富山・上市町生まれ。15歳。富山・宮川小3年で野球を始める。星稜中では2年途中まで遊撃手、その後は捕手。憧れの選手は星稜OBの北村祥治(トヨタ自動車)、拓己(巨人)兄弟。右投右打。172センチ、70キロ。家族は両親、兄、姉。

野球

×