【石川】小松大谷、33年ぶり甲子園へ完封リレーでまず1勝

スポーツ報知
6回1安打無失点と好投した小松大谷の2年生左腕・山根

◆第100回全国高校野球選手権記念石川大会▽1回戦 小松大谷7―0金沢伏見=7回コールド=(13日・石川県立)

 1回戦3試合が行われ、1985年以来、33年ぶりの甲子園を目指す小松大谷が、金沢伏見を7―0の7回コールドで下した。先発した2年生左腕・山根滉太が6回1安打と好投し、プロ注目の最速147キロ右腕・大谷輝龍(ひかる、3年)との無失点リレーで好発進した。金沢二水は、羽咋工から5選手を借り入れて出場した宝達に5―2で勝利。七尾は鹿西に8―6で競り勝った。

 小松大谷が、2年生左腕・山根とエース・大谷の“完封リレー”で快勝した。山根は丁寧に低めにボールを集めて5回までをパーフェクトに抑えた。許した安打は6回の内野安打1本だけ。自己採点は「甘い球もあったので40点」と厳しかったが、3番打者としても2安打1打点と二刀流の活躍を見せた。2回戦が行われる16日は17歳の誕生日。「16歳最後の試合はいい部分も悪い部分もあった。17歳では頑張りたい」と誓った。

 7回に登板した大谷は、1四球を与えたものの、無安打無失点で締めくくった。冬場に徹底的に走り込み、「下半身が粘れることで腕も上がるようになった」と球威が増した。「夏の目標は一番上しかない。そして最終的にはプロに行きたい」と語る最速147キロのエースに対し、背番号10の山根は「大谷さんはライバル。紅白戦で投げ合う時も絶対勝ちたいと思っている」。二枚看板がしのぎを削り合い、ノーシードからの頂点を目指す。(勝田 成紀)

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