【東兵庫】教師に転身の元ABCアナ・清水次郎氏、夏1勝

スポーツ報知
応援席から試合を見つめる元朝日放送アナの西宮今津・清水次郎顧問(右端)

◆第100回全国高校野球選手権記念東兵庫大会 ▽1回戦 西宮今津10―3仁川学院=7回コールド=(13日・尼崎ベイコム)

 大阪・朝日放送の元アナウンサーが、教師に転身して2年目で夏初勝利を挙げた。西宮今津は仁川学院に13安打10得点で7回コールド勝ちし、2年ぶりに初戦を突破。応援席から見守った清水次郎顧問(46)は「チャンスで積極的に初球やファーストストライクを打ちにいっていたのがよかった」と、選手をたたえた。

 朝日放送では看板アナとして高校野球や阪神戦を実況した。「高校生は真剣に向き合える最後の世代。自分の輝き方を見つけて、巣立っていってくれる手伝いができれば」と2016年6月に同局を退社し、教員採用試験に合格した。

 現在は公民の教師として教壇に立つ。早実野球部OBで、4人いる顧問の1人として練習ではノックも打つ。林秀樹監督(51)は「いい兄貴分。選手にも熱く語りかけてくれる」と感謝。選手は無失策で清水氏に恩返しした。

 第100回記念大会に、指導者として夏初勝利を飾ったのも何かの縁だ。「不思議な感じですね。まさか自分が戦う側の立場になるとは思っていなかった」と感慨深げに漏らした。(伊井 亮一)

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