【静岡】湖西のプロ注目右腕・水野、141球完投 両膝裏に違和感も踏ん張った

スポーツ報知
名門・浜商相手に3失点完投した湖西の水野

◆第100回全国高校野球選手権記念静岡大会 ▽1回戦 湖西7―3浜松商(14日・浜松)

 プロ8球団のスカウトが注目する中、湖西のMAX145キロエース右腕・水野が141球を投げ抜いた。30度を超える暑さで、7回の打席後に両足膝裏の違和感を訴え10分間の治療を受けるアクシデントがありながら、2年連続夏4強の強豪・浜松商打線を3点に抑えた。

 この日の最速は初回に出した139キロ止まり。「マウンドが固くて、下半身が踏ん張れず、球を制御するので精一杯だった」と水野自身が振り返ったように本来の出来ではなかったが、「2回から変化球中心の打たせて取る投球に切り替えた」と修正。7―2の8回無死満塁のピンチで相手の3番・望月を二ゴロ併殺に打ち取り1失点で切り抜けるなど、3つの併殺打で要所を締めた。

 水野をもり立てたのは打線だ。2番の尾崎和哉(2年)が3安打6打点とエースを強力援護。「喬日(もとか)さんで注目が集まってるチームだが、打線でも勝てる所をみせたかった」と2回2死満塁から右中間を破る走者一掃の先制三塁打を手始めに三塁打2本、二塁打1本。「こんなに長打が出たのは初めて。シート打撃で喬日さんの球で練習しているので速球に対応できた」と満足げに話した。

 16日の2回戦・吉原工戦に向け、水野は「まずはチームが勝つことが一番。その次に、この夏150キロが出せたらいい」。プロ注目投手は更なる進化を誓った。(山中 優輝)

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