【石川】センバツ8強日本航空石川が初戦敗退 3季連続狙う大本命まさか

スポーツ報知
まさかの初戦敗退に涙する上田(左から3人目)ら日本航空石川ナイン

◆第100回全国高校野球選手権記念石川大会 ▽2回戦 金沢工5―3日本航空石川(15日・石川県立)

 1回戦1試合、2回戦5試合が行われ、金沢工が昨夏王者でセンバツ8強の日本航空石川を5―3で下す大金星を挙げた。身長185センチのエース左腕・堀田大夢(ひろむ、3年)が、強打を誇る航空石川打線を6安打3失点(自責2)に抑え、航空石川の3季連続甲子園出場を阻んだ。

 「全国制覇」を目標に掲げていた航空石川ナインが、まさかの初戦敗退にグラウンドで泣き崩れた。4回から7回までは安打が出ず打線が沈黙し、主将の小坂敏輝外野手(3年)は「みんな暗い顔をしていた。ずっと『楽しんで明るい顔をして』と声をかけていたが、負ける時の流れだった」と唇をかんだ。

 3季連続甲子園出場へ向け、慢心はなかった。「初戦が最大のキーになる」(小坂主将)と引き締め、練習試合でも金沢工のエース・堀田の対策を行ってきた。エース左腕・杉本壮志(3年)が先発するなどベストメンバーで臨んだが、中村隆監督(34)は「大会前から打線の調子が上がってこなかった。一戦一戦上がってくればと思っていたが…」と敗因を述べた。

 高校通算30本塁打の上田優弥左翼手(3年)は、1回と8回に中越えの適時二塁打を放つなど3安打3打点と気を吐いた。試合後にはグラウンドに突っ伏して泣くナインを「悔しいけど胸を張って終わろう」と抱き上げて回った。石川県NO1の大砲は「最後の夏は甲子園に出られなかったが、3年間いろんな場面を経験できたことは今後への大きな自信になる」と涙をぬぐい、グラウンドを後にした。(勝田 成紀)

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