【南北海道】北海道栄のプロ注目右腕・才木海翔、10Kで函館大有斗撃破

スポーツ報知
帽子を飛ばしながら力投する北海道栄・才木

◆第100回全国高校野球選手権記念南北海道大会 ▽1回戦 北海道栄6―1函館大有斗(16日・札幌円山)

 南北海道大会では、北海道栄が函館大有斗に6―1で逆転勝ち。最速145キロのプロ注目右腕・才木海翔(かいと、3年)が6安打10奪三振で1失点完投した。

 長い手足を大きく使い、右腕を振り下ろした。北海道栄のプロ注目右腕・才木が直球にスライダー、カーブを交え、9回6安打1失点で完投。プロ5球団のスカウトの前で三振も10個奪い、初戦突破に導いた。「全てはチームのため。とりあえず一つ勝てて良かった」。最速145キロの怪腕は、照れくさそうにほほ笑んだ。

 181センチ、69キロで、モデルのようにスラッとした“八頭身右腕”だ。小笠原悠介主将が「周りにも『顔が小さくてイケメン』と言われている」と証言するように、チーム一を争う小顔でもあるため、サイズが最も小さい56センチの帽子をかぶっても投球時には飛んでしまう。本人は「飛ばしたいわけじゃなく、勝手に…」と笑うが、「飛んだら体重移動がしっかりできている証拠」と、才木にとっては調子のバロメーターだ。

 この日は136球のうち、50回近く飛ばした。実際に許した失点も、2回のソロ本塁打のみ。エースは「あれは失投。中盤以降は、自信のある直球を中心に抑えられた」と胸を張った。

 中学時代は「地区敗退が当たり前だった」野球少年が、夢の甲子園まであと3勝とした。「最低でも甲子園。まずは北海道の一番になりたい」。頼もしい背番号1が、頂点まで飛ばし続ける。(宮崎 亮太)

野球

×