【石川】鶴来、47年ぶり8強王手!笠谷が2試合連続ライトゴロ完成

スポーツ報知
コールド勝ちを収め、笑顔で応援席へあいさつに向かう鶴来ナイン

◆第100回全国高校野球選手権記念石川大会▽2回戦 鶴来8―1門前=7回コールド(16日・石川県立)

 鶴来が門前に逆転で大勝し、3回戦進出。1971年以来、47年ぶりの8強進出に王手をかけた。

 2年生エース右腕の下隼生(しも・としき)は初回、失策をきっかけに1死三塁のピンチを招くと、中犠飛を打たれ、ノーヒットで1点を先制された。

 打線は門前の先発・端(はな)翔太投手(1年)に5回まで3安打無得点に抑えられていたが、6回に爆発した。1死から主将の2番・藤本真那矢遊撃手(3年)が右前打で出塁すると、3番・畑嶺史二塁手(3年)が左越えの同点二塁打。4番・下隼も中前に決勝打を放ち、3連打で試合をひっくり返した。この回、打者13人で8安打8得点の猛攻。畑は1イニングで2本の適時二塁打を放った。

 下隼は、投げては直球主体に7回5安打1失点で自責ゼロ。元雄功監督(60)は「下が粘り強く投げてくれたのが勝因」とたたえた。

 打線は9番・笠谷楓輝右翼手(3年)以外は先発全員安打。しかし笠谷は守備で貢献した。4回1死から、門前・端の当たりは一、二塁間を勢いよく突破。しかし、笠谷は捕球すると、迷いなく一塁へ送球し、ライトゴロを完成させた。

 笠谷は14日の1回戦・金沢北陵戦でも、最後の打者でライトゴロを完成させ、試合を締めていた。珍しい2試合連続ライトゴロに「狙っていました。前の試合(1回戦)は送球が高くなってしまったので、今日はボールの握りを確かめてからしっかり投げられた」と胸を張った。

 下隼も「笠谷さんは練習していたし、やってくれると思っていた。助かりました」と先輩に感謝。笠谷は肩については「弱いです。みんなからも言われています」と苦笑い。それでも「ボールの回転数を多くすることを意識して投げている」と、送球を工夫してカバーしている。

 19日の3回戦では、県内屈指の左の好投手、木挽楓冴(こびき・ふうが、3年)を擁する飯田と対戦する。笠谷は「守って、打って、しっかり貢献したい。ライトゴロ? 狙いたいですね」と、3試合連続で相手の“右前打”をアウトにするつもりだ。

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