【南北海道】札幌白石、応援で圧倒 映画「青空エール」のモデル校 吹奏楽部が躍動

スポーツ報知
スタンドで演奏する札幌白石の吹奏楽部

◆第100回全国高校野球選手権記念南北海道大会 ▽1回戦 駒大苫小牧3―2札幌白石(17日・札幌円山)

 円山の青空に、心躍る音色が響き渡った。全校応援の札幌白石スタンド。その中心には全国クラスの吹奏楽部が陣取り、ナインの背中を後押しした。こちらも全国区の駒大苫小牧吹奏楽部に、一切引けを取らない演奏はハンパなかった。

 2016年夏に竹内涼真(25)、土屋太鳳(23)主演で映画化された漫画「青空エール」のモデル校。甲子園を目指す野球部員と吹奏楽部員の恋愛と青春ドラマが描かれている。同部は1990年代に5年連続で全国大会金賞に輝いた道内屈指の名門だが、地区予選は日程が合わなかった。

 野球部が8年ぶりの南大会出場を決め、ついに映画が現実のものに。部長の佐藤凜さん(3年)は「ずっと円山で演奏したかったのでうれしかった」と思いを楽器に込め、エールを送り続けた。

 日本ハムのチャンステーマにも使われている「ジンギスカン」など25曲を用意し、メドレーで盛り上げた。部員53人の公立校は、今春のセンバツ出場校に屈したが、9回3失点と粘投したエース右腕・村上航は「相手にプレッシャーをかけてくれた。打てたのも吹奏楽部のおかげ」。さわやかなハーモニーが、夏の戦いを彩った。(宮崎 亮太)

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