【福島】聖光学院、夏12連覇へ第一関門突破 6年連続対戦の日大東北を下す 

スポーツ報知
3回、五味〈9〉の生還に喜ぶ矢吹(右)ら聖光学院の選手

◆第100回全国高校野球選手権記念福島大会▽4回戦 聖光学院11―1日大東北=5回コールド=(17日・いわきグリーン)

 夏12連覇を狙う聖光学院は、夏大会で6年連続の対戦となった日大東北に先制を許しながらも打線が爆発し、11―1で5回コールド勝ちした。

 王者・聖光学院が日大東北の前に立ちふさがった。先発左腕の高坂右京(3年)が初回に2死から4者連続の四死球で先制を許す、まさかの展開。最少失点でピンチを切り抜けると、打線が目を覚ました。

 3回に打者12人の猛攻で7得点。4回にも4点を加えて11―1の5回コールド勝ち。3回に適時打を放った「3番・二塁」の矢吹栄希主将(3年)は「覚悟を持って試合に臨んだ」と語った。全身全霊で打ち砕いた。

 日大東北とは夏の大会で2013年~15年に3年連続で決勝、16、17年には準決勝で激突した。3打数2安打2打点の8番・大松将吾捕手(3年)は「難しい試合になると思っていた。ここまで打線がつながって少し驚いている。でも自信になる」と手応えを見せた。

 試合前日の16日は、練習後にいわき市南部の小名浜の海岸をメンバーで訪れた。「自分たちの夏の大会の苦しさや小さな悩みもこの海の大きさに比べれば、しょうもないことという気持ちになれた」と矢吹。広い海が12連覇の重圧を背負う選手たちの心を癒やした。泰然自若に頂点へと突き進む。(小林 泰斗)

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