【秋田】金足農、サヨナラ8強 プロ注目・吉田打たれるも高橋が殊勲打

スポーツ報知
9回1死満塁からサヨナラ適時右安打を放った高橋

◆第100回全国高校野球選手権記念秋田大会第5日 ▽3回戦 金足農4x―3能代(18日・こまち)

 秋田3回戦は金足農が能代に4―3でサヨナラ勝ちを収めた。最速150キロ右腕・吉田輝星(こうせい、3年)が先頭打者本塁打を許すなど3失点を喫したが、同点の9回1死満塁から6番・高橋佑輔一塁手(3年)がサヨナラの右前適時打を放ち、8強入りした。

 3―3で迎えた9回1死満塁。金足農は攻撃のタイムを取った。中泉一豊監督(45)からの指示を受けた吉田が高橋の元に駆け寄った。指揮官からは「初球は見ろ」と言うものだったが、吉田は「高橋がいい顔をしていたので『自信持って勝負してこい。決められるから』と付け加えました」。エースに背中をたたかれた高橋は3球目を右前へ流し打ちサヨナラ適時打。仲間に祝福されると「吉田が頑張っていたので、決められて良かった」と満面の笑みを浮かべた。

 苦しかった。吉田は初回、相手1番の田口駿介遊撃手(2年)に左翼ポール際への先頭打者本塁打を許すなど、不安定な立ち上がり。この日も最速149キロを計測して13奪三振など、2回以降は調子を取り戻したかに見えたが、終盤に秋4強の能代打線に捕まった。147球で9回を投げきったが「仲間が守ってくれた。自分は力が入って球が浮いてしまった」と反省の弁をこぼした。

 初戦の秋田北鷹(2―0)に続く接戦での勝利。吉田は「厳しい試合の方が強くなれる。次もきっちり勝っていきたい」と決意。仲間がくれた勝利を無駄にせず、20日の準々決勝(秋田商対角館の勝者)でも剛腕を見せる。(遠藤 洋之)

野球

×