【石川】小松大谷・小滝海斗、逆転サヨナラ2ランで激勝 8強 次戦は因縁・星稜戦

スポーツ報知
サヨナラ本塁打の小滝を本塁上で出迎え歓喜する小松大谷ナイン

◆第100回全国高校野球選手権記念石川大会▽3回戦 小松大谷4x―3津幡(18日・石川県立野球場)

 3回戦4試合が行われ、小松大谷が1番・小滝(おだき)海斗中堅手(3年)の逆転サヨナラ2ランで、津幡に4―3で勝利。6年連続の8強進出を決めた。センバツ8強の星稜は小松市立を9―0の7回コールドで下し、14年連続の8強入り。21日の準々決勝で、2014、15年に2年連続で大逆転サヨナラ試合となった星稜―小松大谷の因縁の対決が実現することになった。

 野球は最後の1球まで何が起こるか分からない。どこよりもそのことを知っている小松大谷が、劇的サヨナラ勝利で星稜への挑戦権を得た。

 2―3とリードされた9回裏1死二塁、小滝は「得意なコース」という真ん中低めの直球を振り抜いた。「最初は頭が回らなかったが、(二塁走者の)横山が泣いているのを見て、『本当に終わったんだな』と思った」と公式戦初本塁打の感触を振り返った。毎朝6時半から45分間、打撃練習を続けてきた。「朝早くからメンバー外の3年生たちが率先して打撃投手をやってくれた。いろんな支えがあって打てたホームラン」と感謝した。

 14、15年の星稜とのサヨナラ試合を経験している西野貴裕監督(43)は「先輩たちの『最後までやれることをしっかりやろう』という気持ちが受け継がれていた。本当にうれしい」と目を細めた。小滝は根上中2年の時、小松大谷が星稜に8点差を逆転されるサヨナラ負けを見て「小松大谷に行って星稜を倒そう」と決めた。「自分たちの目標は、星稜を倒して甲子園で優勝すること。いいコンディションで星稜戦に臨みたい」。センバツ8強の宿敵にも、最後まで食らいつく。(勝田 成紀)

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