【石川】遊学館がライバル・金沢を下して１８年連続８強　夏の“秘密兵器”公式戦初登板

◆第１００回全国高校野球選手権記念石川大会▽３回戦　遊学館５―４金沢（１９日・金沢市民野球場）

　遊学館は強肩・強打・俊足でプロのスカウトも注目する捕手・牧野翔矢（３年）が、先発投手として公式戦初登板。山本雅弘監督（６７）が夏に備えて準備していた“秘密兵器”が、最速１４２キロの直球を武器に３回まで無安打無失点に抑えた。しかし４回に４失点を喫して降板。６回の捕手守備中に暑さで両足にけいれんを起こして交代したが、４番打者として３打数３安打１打点と活躍した。

　打線は１回に４連打で２点を先制すると、３回に３番・田中滉伸中堅手（３年）の２ランで２点を追加。４回に同点と追いつかれたが、５回１死二、三塁からスクイズを決めて勝ち越し、そのまま守り切った。

　遊学館は創部の２００１年以来、１８年連続の８強進出。金沢とは創部２年目で甲子園出場を果たした０２年決勝以降８度決勝で対戦し、４勝４敗だった。１点差でライバル対決を制した山本監督は「意地ですかね。ここまで熱くなったのは久しぶり。（１８年連続８強進出を決めて）良かったです」と目尻を下げた。