【東東京】関東一・石橋57号3ラン!関東NO1捕手お目覚め

2018年7月21日6時0分  スポーツ報知
  • 4回1死一塁、盗塁を許したものの強肩を披露した石橋
  • 5回1死一、二塁、左越えに逆転3点ランを放った関東第一の石橋(カメラ・泉 貫太)

 ◆第100回全国高校野球選手権記念東東京大会 ▽5回戦 関東第一14-4日大豊山=7回コールド=(20日・神宮)

 東東京では、関東第一の今秋ドラフト候補スラッガー・石橋康太捕手(3年)が今大会1号となる高校通算57号を放った。守備でも、二塁走者をけん制で刺すなど強肩を披露。スカウト陣からは攻守にスケールの大きなプレーを称賛する声が相次いだ。西東京では、日大鶴ケ丘が明大中野八王子との両校合わせて23安打41四死球という大乱戦を19―15で制し、4年ぶりの8強に進出した。21日には、北北海道で全国一番乗りで代表校が決まる。

 真芯を食った。1点を追う5回1死一、二塁。石橋が2ボールから甘く入ったスライダーにうまく反応した一打は、左翼スタンドに突き刺さった。高校通算57号は、チームを8強に導く逆転の3ランだ。「打った瞬間、うれしいというよりもホッとしました」。関東NO1捕手として注目される17歳は、今大会3試合目で飛び出した待望の1号に少しだけ表情を緩めた。

 指揮官のアドバイスが生きた。過去2戦は1安打ずつ。打席で迷いもあって、なかなか快音が聞かれなかった。前日(19日)の練習中、米沢貴光監督(42)から声をかけられた。「開き直って振りに行きなさい」。何でも完璧にこなそうとする石橋には特効薬だった。「あれで吹っ切れました」と積極性を取り戻した。

 オーダー変更も後押しした。初戦(3回戦)の石橋のスイングを見た米沢監督は、続く18日の4回戦(対小岩)で4番から3番に変更した。「気持ち的に楽になりました。ランナーがいて回ってくるから、つなぐ意識を持つようにしています」。3番に入ったことで、自分で決めようとする気持ちが薄れ、力みが消えた。

 守備でも見せた。1点リードの4回2死二塁。二塁走者の離塁がわずかに大きいのを見逃さず、素早い送球で刺した。「最高のボールを放れました」。遠投115メートルの強肩でピンチをしのぎ、立ち上がりから走者を背負い続けていたエース・藤本幸輝(3年)を救った。

 昨夏は4試合連発をマークしたが、左膝を痛めていた影響で一塁手としてプレーしていた。この日は5球団8人のスカウトが視察。阪神・平塚スカウトは「癖がなくてスイングの軌道がいい」と高い打力を再評価し、中日の松永編成部長は「肩やフットワークもいい」と守備面も高く評価した。

 攻守の要として引っ張る大黒柱は「自分の投げた、打ったよりもチームが勝つこと」と冷静だ。ここから決勝まで、4戦連発でチームを2年ぶりの甲子園に導く。(宮下 京香)

 ◆石橋 康太(いしばし・こうた)2000年12月7日、千葉・四街道市生まれ。17歳。小2から野球を始め、6年時にロッテジュニア入り。四街道西中時代は千葉市シニアで捕手。高校では1年春の関東大会からベンチ入り。同夏の甲子園に「5番・一塁」で出場し2安打。同秋から4番を打つ。180センチ、84キロ。右投右打。好きな選手は元ヤクルト・古田敦也。

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