【岩手】盛岡大付・松本、三塁も踏ませず初完封

スポーツ報知
3安打7奪三振で公式戦初完封勝利の盛岡大付・松本

◆第100回全国高校野球選手権記念 ▽準決勝 盛岡大付6―0盛岡市立(21日・岩手県営)

 疲れを感じさせない力投で、盛岡大付・松本が完封劇を演出した。盛岡市立打線を散発3安打、三塁を踏ませぬ好投で公式戦初完封。松本は「変化球を丁寧に投げられた。(完封は)うれしいです」と振り返った。

 投げるたびに調子を上げた。初戦の2回戦・盛岡北戦から全試合に登板し、この日が2試合目の先発。直球の球速は130キロ前後だが、スライダーなどを低めに集めて相手に的を絞らせなかった。「長いイニングを投げたほうが乗ってくる」という関口清治監督(41)の言葉通り、球威は最後まで落ちなかった。

 同校OBでソフトバンクの次兄・裕樹とは「野球の話はあまりしません」(松本)と言うが、社会人野球・フェデックスでプレーしていた長兄・健太さん(23)からは多くの助言をもらってきた。4月上旬に左肩を痛めたが、チューブを使った練習方法を聞いて取り入れたという。助言を生かし、最後の夏に登板を重ねていくことで“復活”した。

 夏3連覇がかかる花巻東との決勝(22日)にも松本は「自分たちの代で(優勝する)、と意識してきた。最後までみんなで戦っていきたい」と決意。連投も辞さず、同級生とともに3年連続11度目の岩手の頂点をつかむ。(有吉 広紀)

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