【石川】星稜、因縁の小松大谷に完勝で夏通算200勝

スポーツ報知
今大会初登板で4回を無失点に抑えた星稜のエース・奥川

◆第100回全国高校野球選手権記念石川大会 ▽準々決勝 星稜5―0小松大谷(21日・石川県立)

 星稜が、第100回記念大会で節目の夏通算200勝目を飾った。2014、15年に2年連続で大逆転サヨナラ試合となった因縁の小松大谷に5―0で完勝し、3年連続31度目の4強進出。主将の竹谷理央(3年)とU―18侍ジャパン候補の最速147キロ右腕・奥川恭伸(2年)が、ともに今大会初登板し、完封リレーで勝利に貢献した。小松は、初戦(2回戦)で日本航空石川から金星を挙げた金沢工を6―2で下し、6年ぶり8度目の準決勝進出を果たした。

 ダブルエースの完封リレーで、名門・星稜の歴史に200勝目が刻まれた。

 先発した今大会初登板の竹谷は、5回4安打無失点と好投。1回にはいきなり2四球と内野安打で1死満塁のピンチを迎え、伝令の奥川から「らしくないですよ」と表情の硬さを指摘された。「もっと笑顔でいこう」とチームの合言葉である「必笑」を思い出し、2連続三振で切り抜けた。

 6回からは奥川が今大会初マウンドに上がり、4回を散発4安打に抑えて完封リレーを締めくくった。9回に145キロを連発するなど、侍ジャパン候補として堂々の投球を見せたが「夏のマウンドは春の景色とは全然違った。夏は難しい。油断だけはしないよう意識したい」と気を引き締めた。

 通算200勝(37敗)の記録達成に選手、コーチ、部長、監督として計83勝を挙げた林和成監督(42)は「すごく大きな数字ですね。100回大会に大台に乗せることができて感慨深い。あと2勝、202勝にして甲子園に行けるよう頑張ります」と決意を新たにした。竹谷主将は「うれしいです。このまま300勝へとつなげていきたい。甲子園で春はベスト8に入ったので、夏はその上を目指す。みんな燃えています」。100回大会の甲子園で、星稜の新たな歴史を作る。(勝田 成紀)

野球

×