【南埼玉】浦和学院・渡辺勇太朗、自己最速タイ146キロで6回0封 決勝進出

スポーツ報知
今大会初先発となった浦和学院・渡辺勇太郎

◆第100回全国高校野球選手権記念南埼玉大会▽準決勝 浦和学院7―0聖望学園(21日・大宮公園)

 南埼玉では、浦和学院がプロ注目の190センチ右腕・渡辺勇太朗(3年)の好投で決勝進出を決めた。

 スケールの大きさを見せつけた。今大会初先発となった渡辺は、190センチの長身から自己最速タイとなる146キロの直球を投げ込むなど、4回まで無安打投球。聖望学園を相手に6回を4安打無失点と好投し「緊張はしたけど、夏の雰囲気をやっとつかめたので良かったです」と汗をぬぐった。

 ようやくたどり着いた舞台だ。今春の県大会は右肘痛でベンチ外。関東大会2回戦・千葉黎明戦で実戦に復帰したが、本調子にはほど遠かった。今大会の背番号も「11」。それでも、父・信次さん(49)に「夏に合わせて頑張ります」と宣言した通り、最後の夏に向けて万全の投球ができる状態に仕上げてきた。

 大器を目当てに、今大会は浦和学院の試合を大勢のスカウト陣が視察に訪れている。この日も6球団12人が集結。DeNA・吉田スカウト部長は「長身から投げおろす投球フォームが魅力的。直球は球威がある」と、スケール感と柔らかさを兼ね備えた投球を見届け、満足そうにうなずいた。

 同校5年ぶりとなる夏の甲子園に、あと1勝だ。昨夏は花咲徳栄との決勝で先発し、5回途中3失点で降板している。「今度は自分が連れて行きたいという気持ちはあるけど、チームのみんなで一つになって甲子園に行きます」と謙虚に頂点を目指す。(宮下 京香)

 ◆渡辺 勇太朗(わたなべ・ゆうたろう)2000年9月21日、埼玉・羽生市生まれ。17歳。小1から野球を始め、小5から投手。羽生東中では2年時にエースとして全国大会に出場。高校では1年秋からベンチ入り。好きな選手はエンゼルス・大谷翔平。家族は両親と兄2人。190センチ、90キロ。右投右打。

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