【秋田】明桜・山口、投げられず涙の終戦「吉田の方が上だった」

スポーツ報知
健闘をたたえ合う金足農・吉田(左から2人目)と明桜・山口(同3人目)

◆第100回全国高校野球選手権記念秋田大会 ▽決勝 金足農2―0明桜(24日・こまち)

 決勝で金足農が明桜を2―0で破り、11年ぶり6度目の優勝。同一カードの昨夏の決勝で敗れたリベンジを果たした。明桜は、準決勝で右足を負傷した山口航輝主将(3年)が出場したが、3三振とふるわず。登板機会もないまま、最後の夏を終えた。

 明桜・山口主将の目から涙があふれた。昨年、決勝で勝った金足農にリベンジを許す形で敗退。エース・吉田との対決は3三振を含む4打数0安打。9回の打席では左翼に大きなファウルを放ち、球場を沸かせたが「吉田の方が自分より力が上だった」と唇をかんだ。

 昨夏の県決勝で右肩を亜脱臼して以来、目標にしてきた甲子園のマウンド。丸一年、公式戦で登板せず、今大会での復帰を目指したが、準決勝の能代松陽戦で死球を受け、右足甲を負傷。決勝でも準備はしたものの、投げられないまま、終わった。悔しさが残る高校ラストゲームに「投げられなかったのは仕方ない。ここまで仲間と野球ができて楽しかった」と涙をぬぐった。

 夢でもある“二刀流”でのプロ選手への道。プロ志望届については「まだ分からない」と語った一方で「この負けで終わるわけではない。高卒で(プロに)なるのが一番の夢だけど、周囲と相談して決めたい」と将来をじっくり考えて結論を出す。

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