高岡商、甲子園本番へ猛練習スタート 重さ約50キロ重機用タイヤトレなど敢行

スポーツ報知
大型タイヤを懸命にひっくり返す高岡商の選手

 第100回記念全国高校野球選手権(8月2日抽選、5日開幕・甲子園)に2年連続出場の富山代表・高岡商は、練習再開早々から厳しいノックや体力トレーニングを敢行。心身ともに鍛え直し、さらなるパワーアップを図る。

 高岡商のグラウンドに「ドシーン!」と衝撃音が響いた。選手たちが直径約1・2メートル、重さ約50キロの重機用タイヤを何度も持ち上げ、押し倒す。2年前の冬から始めた、タイヤ返しトレ。筋肉ムキムキの4番・筏秀生捕手(3年)は「腕で持ち上げるのではなく、太ももを使うことによって、下半身が鍛えられる。打撃にもつながっている」と手応えを語った。

 夢の舞台へ、猛練習がスタートした。昨夏の同じ時期はジョギングとストレッチの軽いメニューだったが、今夏はノックや連続ロングティー、タイヤ返し、タイヤ押し、腕立て伏せなど、フィジカルトレーニングが盛りだくさん。吉田真監督(35)は「今年は調整はない。出発までに例年より余裕がある。強めの練習で、まだまだ成長できる」とゲキを飛ばす。出発前日の30日まで厳しい練習を課す方針だ。

 26日にはメンタルトレーニングも行った。メンタルコーチの飯山晄朗氏(48)を招いて講義。打撃の1球目に集中することや精度を上げることを提案した。「星稜と比べても全然、劣ってない。違いがあるとすれば1球のこだわり。1球で仕留める感覚がほしい」と助言した。

 チーム目標は日本一だ。中村昂央主将(3年)は「ようやくスタートライン。練習はきついですが、目標は全員わかっています」ときっぱり。真夏の猛特訓で、大きな飛躍を遂げる。(中田 康博)

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