光星“エア本塁打&エアV”で聖地の雰囲気つかんだ

スポーツ報知
優勝決定時の予行演習とばかりにマウンド付近に集まる八戸学院光星の選手たち

 胸中に浮かぶのは感謝だけだった。「(夏の青森大会で)何もしていない。感謝の気持ちを持ちながら投げたい」と八戸学院光星の左腕・成田が意気込んだ。この日の甲子園見学ではマウンドで投球動作をしたり、“エア本塁打”でガッツポーズしたり、“エアV”でマウンド付近で喜んだりと、仲間が導いてくれた甲子園の雰囲気を存分に味わった。

 昨秋から背番号1の福山優希(3年)との2本柱だったが、今春に左肘靱帯を部分損傷。青森大会はメンバー外も、周囲の支えで復活した。メンバー発表翌日、仲井宗基監督(48)から「甲子園では入れ替えがある。あきらめずやってくれ」と声をかけられ、弘前学院聖愛との決勝前日には福山から無料通信アプリLINEで「お前のぶんまで勝って甲子園に行くからな」と告げられた。成田も打撃投手を多く務め、変化球主体の投球術が復調。甲子園出場決定後、実戦形式で主力組と“真剣勝負”し、2回無失点でベンチ入り18人に滑り込んだ。

 「背番号をつける責任感がわかったはず。大人になった」と指揮官。成田も「今は本当に感謝しかない」と改めて口にした。仲間のために、聖地のマウンドで力投する。(有)

野球

×