北照・岡崎、試合形式練習で5打点 VS沖学園へ完璧予行

スポーツ報知
試合形式の打撃練習で2本塁打を含む3安打5打点と気を吐いた北照・岡崎

 第100回記念全国高校野球選手権(5日開幕・甲子園)に出場する北照(南北海道)は3日、兵庫・尼崎市内で約3時間の練習を行った。試合形式の打撃練習では、4番・岡崎翔太左翼手(3年)が2本塁打を含む3安打5打点と躍動。今夏チーム3冠の右の大砲は、聖地でもアーチをかけ、同校の試合を観戦予定の“八丈島の友”にも吉報を届ける。旭川大高(北北海道)も兵庫・伊丹市内で約2時間の練習を行った。

 主砲のバットが絶好調だ。試合形式の打撃練習。北照の4番・岡崎が2打席目で適時二塁打を放つと、3打席目と5打席目に2ランを放った。いずれもスライダーを捉え「相手投手は変化球主体。今日は(変化球を)狙っていた」と、早くも“予行演習”で結果を残した。

 強打者のパワーを吸い取ってきた。関西入り前には、空港でバッタリ会った同校OBで、元ヤクルトの又野知弥氏(25)と握手。2日の抽選会では、大阪桐蔭のドラフト候補・藤原恭大(3年)にも握手を求めた。「通路ですれ違い『チャンスだ』と。握手すれば、どちらも甲子園で本塁打を打っているので、パワーをもらえそうな気がするんです」。酷暑の関西入り後も、調子は上向き。目に見えない力が、今の岡崎には宿っている。

 初戦には、東京・八丈島から“援軍”も駆けつける。同校は3月末に、初の八丈島キャンプを実施。当時、八丈高で唯一の野球部員だった浅沼康平さん(3年)も練習に参加し、一緒に汗を流した。初戦の日時が決まったことで、6日の観戦が決定。キャッチボールなどでペアを組んでいた岡崎は「南大会前にはメッセージをもらった。うれしい。結果を残したい」と語気を強めた。

 キャンプ最終日、浅沼さんは空港まで駆けつけ「甲子園頑張って」とエールを送ってくれた。ナインも「(甲子園に)行って、招待する」と応えた。一人で野球に打ち込んでいた浅沼さんは、不自由なく野球をできる喜びを教えてくれた。「(甲子園最上部の)関西ペイント(の看板)を狙って、打ち損じがホームランになればいい。目の前で打てれば最高です」。久しぶりの再会。岡崎が、豪快な祝砲を打ち上げる。(宮崎 亮太)

野球

×