星稜、甲子園でも必勝パターン!東海林が出れば100%先制

スポーツ報知
石川大会全試合で初回に先制のホームを踏んだ星稜・東海林

 第100回全国高校野球選手権記念大会(5日から17日間・甲子園)に2年ぶりに出場する星稜(石川)は3日、大阪・貝塚市で、OBの松井秀喜氏(44)が始球式を行う開幕戦・藤蔭(大分)戦へ向け練習を行った。石川大会全5試合で初回に先制のホームを踏んだ1番・東海林航介左翼手(2年)が、開幕戦でも先制点奪取を狙う。

 切り込み隊長・東海林が出塁し、先制のホームを踏む。それが星稜の“勝利の方程式”だ。石川大会全5試合に1番打者として出場した東海林は、5試合とも初回の第1打席に安打、四死球で出塁し、本塁に生還した。「甲子園でも第1打席の初球から打って、球場を沸かせたい」と必勝パターンでの勝利を思い描いた。

 松井氏の「レジェンド始球式」で始まる開幕戦。先攻ならば、東海林が始球式で打席に立つ。「松井さんが投げるなんて、夢見ていたことなのでうれしい。ただただ、しっかり空振りするだけです」。一方で「後攻なら奥川(恭伸)が松井さんとマウンドで並んでいる姿を後ろから見てみたい」との願望も明かした。

 俊足と長打力を兼ね備えた1番打者だ。50メートルのタイムは5秒9。小学生時代には白山市の陸上大会で100メートル王者にもなった。石川大会では「ノーサインで」4盗塁をすべて成功。金沢学院との決勝では三塁打1本、二塁打3本を放つなど、5試合計8安打のうち5本が長打だった。「甲子園でも長打で塁に出るイメージをしている」という。

 林和成監督(43)は「初回に点を取って主導権を握るのが一番理想の展開。初回でなくても先制点を取ればうちのペースになる」と話した。東海林が出塁すれば、石川大会で松井氏の大会通算記録を塗り替える5本塁打を放った4番・南保良太郎三塁手(3年)らが後ろに控える。「自分が塁に出れば、後にいいバッターが続くのでホームに返してくれる」と東海林。松井氏の始球式に続く星稜の先制点で、100回大会の幕開けを飾る。(勝田 成紀)

野球

×