常葉大菊川・奈良間、絶好調!2日連続弾

スポーツ報知
ティー打撃で大声を出しながらバットを振る菊川・奈良間主将

 第100回全国高校野球選手権記念大会(5日開幕・甲子園)に出場する常葉大菊川ナインは3日、奈良県香芝市の大阪商業大グラウンドで約2時間、汗を流した。初戦の相手も益田東(島根)に決まり、選手の気合も一段と入ってきた。フリー打撃では奈良間大己主将(3年)が2日連続となるサク越え弾を放ち、さらにムードを盛り上げた。

 練習前に「相手も決まった。引き締めて行こう」とナインに声をかけた菊川の頼れる主将が、率先して練習を盛り上げた。ティー打撃で「よーし!」と大声を出しながらバットを振って体を温めると、ケージ内では大会参加選手でトップとなる打率8割1分8厘の本領を発揮。内角の球をさばきながら外野へ飛ばし、左翼のフェンスを越える1発も放った。

 2日の午前中に尼崎ベイコム野球場で行った練習でも、フリー打撃でサク越え弾を打っており、2日連続のアーチだ。甲子園では午後の試合になると右から左へ「浜風」と呼ばれる強い風が吹き、右翼へのフライは押し戻されるかわりに、左翼への飛球は伸びるといわれる。菊川の初戦は第4試合で、左翼への本塁打が出やすい時間帯。「意識していません」と奈良間は笑ったが、「調子は上がっています」と手応えを口にした。

 暑さにも負けていない。この日も関西地方は午前中から気温が30度を超え、いつものように内野にノックの雨を降らせていた高橋利和監督(32)が「バテました」と休憩。外野ノックに移る前に、選手を下がらせたほど。それでも声が途切れることなく、全員が元気よく2時間を走り回った。奈良間に負けるな、とばかりに左翼へ大阪入り後の初アーチを放った3番・鈴木琳央(3年)も「県大会からずっといい感じです」と話した。

 4日は開会式のリハーサルが行われ、大会は5日に開幕。この勢いを持続させて、7日の益田東戦へなだれ込む。(里見 祐司)

 〇…この日の練習の合間に菊川ナインが口にしていたのが梅干しだ。熱中症対策として7月以降、はちみつレモンや梅干しを寮母さんが毎日用意。選手はそれを練習や試合の途中で食べていたが、大阪入り後はサブメンバーの山田和輝(3年)が近所のコンビニへ買いに行っている。「はちみつレモンは作れないので、梅干しだけです。(4番の)根来は苦手なので嫌がるんですけど」と苦笑しながら、全員の口に「元気の素」を押し込んでいた。

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