旭川大高・平沢、紅白戦で大暴れ 自慢の脚力でかき回した

スポーツ報知
紅白戦で盗塁を決め、豪快な砂ぼこりを立てる旭川大高・平沢

 第100回全国高校野球選手権記念大会が5日、甲子園球場で開幕する。4日は開会式のリハーサルが行われ、6日に初戦を迎える旭川大高は、その後兵庫・三田市内で約2時間の練習。投手も兼任する1番打者の平沢永遠右翼手(3年)が、紅白戦で1安打1盗塁1得点と存在感を放った。

 大きなストライドで疾走した。関西入り後、2度目の紅白戦。旭川大高の1番・平沢が、自慢の脚力でかき回した。3回。2死から中前安打で出塁すると、次打者の初球にすかさず盗塁。豪快な砂ぼこりを立てて二塁を陥れ、直後に中前適時打で一気に生還した。

 「足を生かしたプレーが持ち味。足で稼げれば、安打が出なくても点が取れる」。2死から、ほぼ一人で得点を奪い、満足げに胸を張った。5回からは3番手で登板。2回を1安打無失点に抑え、端場雅治監督(49)も「落ち着いて投げていたね」とうなずいた。

 投打で輝きを放つ韋駄天(いだてん)は、中学時代に走り高跳びで全道5位の実績を持つ。中学でも野球をしていたが、体育祭で1メートル75を飛んだのを機に記録会に参加。本格的な練習をしたことはなかったが、生まれ持った瞬発力を生かし、堂々の記録をたたき出した。

 その天性は野球にも通じている。今夏6試合で9得点、3盗塁はともにチーム最多。50メートル6秒台前半で、指揮官も「足が速い不動の1番打者。平沢の出塁が鍵を握る」と信頼を寄せる。「甲子園レベルの投手は安打が出にくい。何でも良いから塁に出て、点につなげたい」。頼もしい旭川大高のスピードスターが、突破口を切り開く。(宮崎 亮太)

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