【甲子園】星稜・山下名誉監督、教え子・松井秀喜さんの始球式に「体が震えてます」

スポーツ報知
始球式に登場した松井秀喜さんと拍手を送る星稜ナイン

◆第100回全国高校野球選手権記念大会 第1日(5日・甲子園)

 巨人や大リーグ・ヤンキースで活躍した松井秀喜さん(44)が5日に開幕した第100回の記念大会のレジェンド始球式に登場、松井さんの星稜時代の監督で、現名誉監督の山下智茂さん(73)は野球中継の解説をつとめ、松井さんの姿に「ちょっと、体が震えてます」と感激の声をあげた。

 松井さんの始球式が決まっていた開会式直後の試合を星稜が引き当てて実現した松井さんと母校・星稜の“奇跡の共演”。後攻の星稜ナインが守備につく中、松井さんがマウンドに上がり、それをスタンドの中継席で山下名誉監督が解説するというダブルの“奇跡”となった。

 松井さんは最後の夏となった74回大会の2回戦・明徳義塾戦で、5打席連続敬遠され、一度もボールにさわることができずに敗退した伝説がある。この試合について山下名誉監督は「やっぱりあの、松井君がね、すごくこう人間的にあの5連続敬遠から大きな人間になってくれて」と振り返り、「ジャイアンツ、あるいはヤンキースで活躍してくれたのは、この5連続敬遠があったからじゃないかな。だから、甲子園で出場することによって、どんどんと成長してくれたなって感じますね」と語った。

 そんな恩師の視線を受けながら、懐かしそうな笑顔でマウンドに上がる松井さんの姿に、山下名誉監督は「ちょっと、体が震えてます。緊張してます」と感嘆の声を漏らした。

 マウンド上で甲子園球場の4方向へ丁寧に頭を下げた松井さん。投球はワンバウンドで捕手・山瀬のミットにおさまり、苦笑いを浮かべた。球場からはどよめきと大きな拍手が起こった。

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