「五十肩と痛風…」金村義明さん、ソフト工藤監督に投げ勝った記念日にレジェンド始球式

スポーツ報知
大会13日目のレジェンド始球式を行った報徳学園OBで元近鉄、中日、西武の金村義明氏

◆第100回全国高校野球選手権記念大会第13日(17日・甲子園)

 報徳学園OBで81年夏の優勝投手、金村義明さん(54)がレジェンド始球式に登板した。大会第13日目は、37年前の準決勝(8月21日)で名古屋電気(現愛工大名電)の工藤公康(現ソフトバンク監督)と投げ合い3―1で勝利した記念日。そのまま翌日の京都商との決勝まで全6試合を1人で投げ切り全国制覇を果たした。

 「五十肩と痛風で」と右手がむくんでいたが、高校時代を思い出してマウンドへ。大声援を浴びると「力んで、引っかかった」と外角にそれてワンバウンド。近江の捕手・有馬諒がこれを好捕し「ナイスキャッチ」と叫んだ。「後ろにそらしていたら、自分が走って取りに行こうと思いました」バッテリーに大歓声が起きる名場面となった。

 エスコートキッズの藤谷凌多くん(神戸市・御影北小5年)から「若い頃は大ジャンプしてたのに、きょうはワンバウンドで…」と言われ、「気持ちは120キロのど真ん中でした」と笑わせていた。

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