報徳学園・小園「悔しい」8年ぶり4強逃し涙

スポーツ報知
済美に敗れ唇をかみしめる報徳学園・小園

◆第100回全国高校野球選手権記念大会第14日 ▽準々決勝 済美3―2報徳学園(18日・甲子園)

 あふれる涙を抑えられない。仲間への思いを問われた報徳学園・小園海斗は「優勝する気でやってきた。結果を求められていたのに残せなくて悔しい」。5回の好機に空振り三振に倒れるなど3打数無安打。東兵庫大会から無失策を続けた守備でも9回にエラーを犯した。8年ぶりの4強を逃し「悔しい」という言葉が何度も出た。

 初戦(2回戦)の聖光学院戦で大会タイ記録の1試合3二塁打を放ったが、3回戦の愛工大名電戦では熱中症に苦しんだ。人生初の3三振を喫し、病院で点滴を受けた。37・5度あった熱は翌日下がり、この日は体調万全でプレーしたが、勝利は手に入らなかった。

 大阪桐蔭の藤原恭大とは、中学の枚方ボーイズでともに全国制覇を経験。今夏は聖地での初対決を願い、同じ赤いグラブと金色のバットをそろえた。試合前、ベンチ裏ですれ違った際には「打ってこいよ!」と激励されたという。「対戦したかった。連覇してほしい」と、果たせなかった夢を親友に託した。

 今後については「全く何も考えていない」と明言を避けたが、プロ志望届は提出する見込み。「走攻守、全てで魅(み)せられるような選手になりたい」と次のステージを見つめた。(筒井 琴美)

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