高岡のサブマリン坂尻7回完封「甲子園で投げたい」高校野球富山地区大会

スポーツ報知
7回4安打完封の好投を見せた高岡・坂尻

◆高校野球秋季富山県呉西地区大会 Cブロック2回戦 高岡7―0石動=7回コールド(19日、高岡城光寺)

 秋季富山県大会(9月8日開幕)のシード権を目指し、呉西地区2回戦が行われ、高岡は今夏県4強入りした石動(いするぎ)に7回コールドで大勝。シード権獲得に王手を掛けた。

 先発は背番号5の坂尻勇太(2年)。新チームになった7月から下手投げに転向したばかりだが、推定100キロ前後の直球にスライダーを織り交ぜ、7回を散発4安打で無失点に抑えた。

 打線は、石動の35年ぶり夏4強進出に貢献したサイド右腕・広岡憂哉(2年)に6回1死まで無安打無失点に抑えられていたが、2番・冨田凌平二塁手(2年)が中前へ初安打を放つと、3番・浦伶旺(うら・れお)左翼手(2年)が左翼線へ先制二塁打。7回には一挙に6点を奪ってコールド勝ちを決め、坂尻の力投に応えた。

 パドレスの牧田和久投手(33)に憧れ、新たな投げ方に挑戦したサブマリン右腕は「疲れてくると、だんだん腕が上がってきてしまいますね」と、経験とスタミナ不足を感じていた。それでもアンダースロー転向を勧めた水野行俊監督(54)は、約1か月で結果を出した坂尻に「よく投げてくれた。器用ですね」と目を細めた。

 今夏の甲子園3回戦で、優勝候補の大阪桐蔭(北大阪)を相手に8回3失点完投、11奪三振と好投した高岡商の最速148キロ左腕・山田龍聖(3年)とは、氷見市の小学校時代に一緒にティーボールに熱中。甲子園行きの前に会う機会があり、激励したという。大阪桐蔭に敗れたものの、先輩の快投に「本当にすごかった。自分も甲子園で投げたいと思った」と、目を輝かせた。

 高岡は今年、創立120周年を迎えたが、過去に甲子園出場はなし。まずは来春センバツ出場につながる秋の県大会へ、チームは20日にシード権をかけて、伏木とのCブロック決勝に臨む。

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