大阪桐蔭・西谷監督 口癖は「春夏連覇しよう」2年越しの思いかなえた

スポーツ報知
ナインに胴上げされる大阪桐蔭・西谷監督

◆第100回全国高校野球選手権記念大会最終日 ▽決勝 大阪桐蔭13―2金足農(21日・甲子園)

 大阪桐蔭が100回目の夏に大きな偉業を成し遂げた。史上初の2度目の春夏連覇、夏は5度目の全国制覇。そして西谷浩一監督(48)が7度目の甲子園優勝で、元PL学園監督の中村順司氏(現名商大総監督)を超え、歴代単独1位に躍り出た。

 その西谷監督は、PL学園、そして中村氏を「コーチの時に痛いほどやられ、いつかPLを超えられるような学校になりたいと思ってずっとやってきた。中村監督にはすごく声をかけていただいた。人としてすごく尊敬している監督さんのお一人です」と話す。その特別な存在の中村氏に今春のセンバツで並び、そしてこの夏、追い越した。「私がというより」と前置きした上で、「チームとして優勝を重ねられたことがうれしい。良い選手に恵まれました」と、あくまでも謙虚に、そして静かに喜びをかみしめた。

 夏に向けて指揮官は「春夏連覇しよう」と毎日のように呼びかけた。決勝は自慢の打線が大爆発し、13―2という王者にふさわしい試合で締めた。「2年越しの思いです。勝てたことは良い伝統になります」と感慨深そうな表情を浮かべた。

 22日には新チームが発足する。次は来春、センバツ3連覇という大きなチャレンジが待っているが「大阪でまず勝って、春の3連覇という話ができるように頑張ります」とこれまでと変わらず謙虚に話した。今年の主力は3年生。メンバーが大きく入れ替わる新チームではどんなチームをつくり、どんな野球を見せてくれるのか。

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