吉田輝星、藤原とシャキーン!31日、侍デビューに万全

スポーツ報知
金足農・吉田の「シャキーン」ポーズに応えるようにポーズを披露する大阪桐蔭・藤原(カメラ・岩下 翔太)

◆侍ジャパン壮行試合 高校日本代表―宮崎県高校選抜(31日・サンマリン)

 第12回U18アジア野球選手権(9月3日開幕・宮崎)に出場する高校日本代表の150キロ右腕・吉田輝星(こうせい)投手(3年)が30日、侍デビューに向けて万全の準備を終えた。31日の宮崎県高校選抜との壮行試合(サンマリン)で登板が予定される右腕は、正捕手候補の小泉航平(3年)を相手に本番さながらのキャッチボール。今夏話題を呼んだ「シャキーン」ポーズも今秋ドラフト1位候補の藤原恭大外野手(3年)と確認し、甲子園決勝以来の登板に備えた。

 じっくりと研ぎ澄ましてきた刀を、ついに抜く時が来た。別メニュー調整を続けてきた輝星は、31日の宮崎県高校選抜戦に向けて約70メートルの遠投などで最終調整。「明日の試合に合わせて、調子は上がってきています。甲子園の時より状態はいいと思う。ここまで調整に時間を割かせてもらって、チームに迷惑をかけたので、その分、いつも以上の投球をしたいです」と胸を高ぶらせた。

 準備を済ませたのは、投球だけじゃない。サンマリンで行われた全体練習終了後。ナインは各ポジションに散って記念撮影などを行ったが、その際、マウンド上の輝星は中堅に位置した藤原と「シャキーン」ポーズをそろえた。「できたらやってみたい」と話していたコラボが、ついに実現。藤原が刀を抜く手について「こっちでいいの?」と確認するなど、念入りに打ち合わせた。

 もちろん、“本職”の調整も抜かりはない。外野での遠投の最後には、相手を正捕手候補の小泉に代え、投本間とほぼ同じ距離で変化球を交えて右腕を強く振り抜いた。「試合になれば、捕手がどういう球かを分かっていないといけない。試合で使えるような強度で投げました」。小泉も「すごく伸びがあって、状態はすごくいいと思います」とうなずいた。

 永田裕治監督(54)は、実戦デビューの最終決断こそ「夜の様子を見てから」と先送りにしたが「計画通り、順調にきている」。輝星も「体的には問題ないです。マウンドも投げやすそうで、早く投げたいなという感じです」。満を持して、21日の甲子園決勝以来、10日ぶりのマウンドに上がる。(片岡 泰彦)

野球

×