北海道胆振東部地震で、高校野球が中止・延期に ラグビー、競馬も中止相次ぐ

スポーツ報知
停電の影響で札幌テレビ塔の時刻表示も消えた

 深夜の北海道を襲った「平成30年北海道胆振(いぶり)東部地震」は、道内のスポーツ界も直撃した。断水や停電の影響で6日と7日に予定されていた秋季全道高校野球札幌地区予選(札幌円山、麻生球場)は中止、延期(代替日未定)が決定した。

 この日、札幌円山と麻生の両会場で6試合を予定していた、秋季全道高校野球の札幌地区予選は、道高野連の判断で地震発生2時間9分後の5時17分に中止が決まった。

 麻生球場の職員は「電動シャッターが開かず、お客さんの通路を確保することもできない」と困惑。道高野連の常任理事を務める札幌東の工藤高司監督(60)は「めったにないことで、予想もつかない。子どもの安全が第一なので」と中止を決定した経緯を説明した。

 7日開幕の空知地区予選(滝川市営球場)、旭川地区予選(スタルヒン球場)も、延期が決定。滝川市営はバックスクリーンの電光掲示板が作動せず、通信障害のため、道高野連のHPに「順延」の通知もできない状況が続いた。岩見沢東の臼井隆史監督(49)は「こんなことは、今までなかった」。旭川東の小倉貴彰監督(44)も「公道の信号も消えており、安全性の面からも支障がある」と不安を隠せない。

 大会会場となる球場の運用に不可欠な電力供給の見通しが、6日午後7時現在、全く立っていない。今後のスケジュール調整は難航が予想される。「地震」による大会日程の大幅変更は、過去にも前例がなく、大会が再開されるまで、時間がかかりそうだ。

 ★主な中止競技

 《フットサル》 Fリーグ・エスポラーダ北海道は、6日の練習を中止し、選手は自宅待機となった。8日には浜松戦(大阪)が予定されている。チームスケジュールは公式サイトで発表する。

 《ラグビー》日本ラグビー協会は6日、あす8日に札幌月寒ラグビー場で開催予定だったトップリーグ・神戸製鋼―宗像サニックス戦の中止を発表した。販売済みの入場券の払い戻し方法は、公式ホームページで発表。

 《競馬》門別競馬場で開催予定だったホッカイドウ競馬第11回3日目は、開催を取りやめた。道内に15か所ある場外発売所も取り扱い中止となった。

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