【U18】根尾、プロでも二刀流だ!自己最速の150キロマークし中国に圧勝3位

スポーツ報知
7回に登板した根尾は、MAX150キロをマークした(カメラ・岩下 翔太)

◆第12回U18アジア選手権大会 ▽3位決定戦 日本14―1中国=7回コールド=(10日・サンマリン宮崎)

 日本は3位決定戦で中国に7回コールド勝ちし、上位3チームに与えられる来年のU18W杯(韓国・釜山予定)の出場権を獲得した。根尾昂内野手(3年)が7回に登板し、自己最速の150キロをマーク。投打で今秋ドラフト1位候補に挙がる逸材は、プロでも二刀流の続行に意欲を示した。また、決勝では韓国が延長10回タイブレークの末、台湾に7―5で勝利。2大会ぶり5度目の優勝を決めた。

 侍ジャパンの一員としての最終回に、根尾が大台に乗せた。14―1の7回に3番手で登板し、1死から空振り三振を奪った真ん中高めの直球が150キロを計測した。「うれしい。いつもより(球に)指がかかった感じがあったので、投げた瞬間に後ろ(球速表示)を見ました」。5日の韓国戦で記録した149キロを1キロ更新した。

 この日は「5番・右翼」で先発。4回には中前に2点適時打を放ち、最後は相手打者を3人で打ち取った。外野手でベストナインに輝き「選ばれると思っていなかった」という驚きの受賞だった。

力強く「はい」 試合後は、球速以上の衝撃を与えた。プロ志望を表明していたものの、プロでも二刀流を考えているかという問いに「はい!」と即答。「遊撃手に絞ったこともない。(投手と野手の)両方をやるにしろ、どっちかに絞るにしろ(プロでは)通用しない」と、自身のレベルアップ次第だと言い聞かせた。

 春夏連覇を達成した甲子園の決勝後は、二刀流の継続については否定的で「遊撃かな」と公言していた。根尾の説明では心境の変化ではなく、当初からの希望だったという。「今、一番やりたいことは?」と聞かれると「練習したいです」と、言い切った。不可能を可能にできるポテンシャルが根尾にはある。(伊井 亮一)

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