浜松開誠館・青木蓮太朗、創部21年目で初の東海大会出場へ!中村紀洋コーチの指導で打撃開眼

スポーツ報知
西部大会で打率3割1分6厘を記録した青木

 来春のセンバツにつながる秋季高校野球県大会が15日に開幕する。11年ぶり4度目の出場の浜松開誠館(西部4位)は、初戦でセンバツ出場6回の名門・静岡商(中部5位)と対戦。過去3回の県大会ではいずれも初戦負けだが、遊撃手と投手の二刀流、3番・青木蓮太朗主将(2年)を中心に、創部21年目で初の東海大会出場を目指す。

 07年以来の県の舞台に駒を進めた浜松開誠館。チーム躍進の立役者は、西部大会で19打数6安打でチーム最多の8打点を記録した3番・青木だ。本職は遊撃手ながら、投手としても3試合に登板した二刀流。県出場がかかる準々決勝・浜松修学舎戦では、2―4の4回に高校通算7号の逆転3ランを放つと、投げても公式戦初先発で4失点完投勝利。大一番で投打に渡って活躍し、チームを勝利に導いた。

 84年に浜松商で夏の甲子園に出場し、中日でもプレーした佐野心監督(51)も「走攻守の三拍子全てそろっている」と、08年夏に常葉菊川を全国準Vに導いた就任2年目の指揮官は絶賛した。

 中学まで神奈川県横浜市で過ごした青木の憧れの選手は、DeNAなどでプレーした中村紀洋氏(45)。「小学生の時からずっと観てましたし、打った後のバット投げが好きで、真似していました」。子供の頃のヒーローは、青木が入学した17年4月に浜松開誠館の非常勤コーチに就任した。今では月1、2回打撃指導を受ける師弟関係となり、「よくよく考えたらすごいこと。『空振りしても良いからフルスイングするように』と教わっている」と、目を輝かせた。

 チームは秋の県大会3回出場で未勝利。青木は「練習でやってきたことを試合で発揮すれば勝てるし、東海も狙える」と自信をみせる。初戦の相手は名門・静商だが、県初勝利から一気に東海まで勝ち進んで行く。(山中 優輝)

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