大阪桐蔭スーパー1年生・西野、2ラン&満弾!初のセンバツV3&3季連続甲子園Vへ「おかわり2世」

スポーツ報知
3回無死満塁、2打席連続となる左越え満塁本塁打を放つ西野(カメラ・義村 治子)

◆高校野球秋季大阪府大会 ▽1回戦 大阪桐蔭17―0堺工科=5回コールド=(15日・豊中ローズ)

 来春センバツの重要な参考資料となる、高校野球秋季大阪府大会1回戦で、大阪桐蔭が17―0で5回コールド勝ち。史上初のセンバツ3連覇&3季連続甲子園優勝に向けて圧勝発進した。「3番・一塁」で先発した西野力矢(1年)が、満塁弾を含む2本塁打7打点と大暴れ。新たなスター誕生の予感だ。

 大阪桐蔭新チームの核はスーパー1年生だ。西野は、初回1死一塁、弾丸ライナーで左越え2ランを放つと、3回無死満塁で高校通算9号のグランドスラムを左翼にぶち込んだ。この回2度目の打席では、1死二、三塁からもう少しで3打席連発という特大の中犠飛。公式戦デビューで2本塁打7打点の活躍に「思い切り振って入ったのでうれしかった」と恥ずかしそうに答えた。

 右打ちの一塁手という共通点から、同校OBの西武・中村剛也をほうふつとさせる。西谷浩一監督(49)は「ロングヒッターで、いいものを持った子。軸を打ってもらいたいと思っている」と“おかわり君2世”に、根尾昂、藤原恭大らが抜けた打線の中心として大きな期待を寄せた。

 中学時代は練習が週に2日。入学時は体重が98キロあったが「毎日練習があるし、きつさが違う」と12キロも減った。持ち味は「遠くへ飛ばす、フルスイングすること」。前チームにはいなかった楽しみな長距離砲だ。

 史上初の春夏春3季連続甲子園Vを目指す初戦は、1年生4番の船曳烈士右翼手が2安打1打点、主将で5番の中野波来(はる)中堅手が3回に左越え2ラン。新クリーンアップで8安打中5安打をマークした。指揮官は「叱ってばっかり。3年生にも『そんなんじゃ勝てないぞ!』とガンガン言われています」とハッパをかけているが、新顔が並んでも強さを感じさせる初陣だった。(伊井 亮一)

 ◆西野 力矢(にしの・りきや)2002年9月11日、和歌山・紀の川市生まれ。16歳。中学時代は、硬式の「南大阪ベースボールクラブ」でプレー。今夏の甲子園ではボールボーイを務めた。愛称は「ごんちゃん」。180センチ、86キロ。右投右打。

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