大船渡・佐々木 2年最速タイ157キロ!自己最速を一気3キロ更新

スポーツ報知
自己最速157キロを計測した大船渡・佐々木(カメラ・有吉 広紀)

◆高校野球秋季大会 岩手県大会 ▽1回戦 大船渡5―0盛岡三(16日・森山総合公園)

 来秋のドラフト1位候補右腕、大船渡の佐々木朗希(2年)が16日、岩手県大会1回戦の盛岡三戦(森山総合公園)で自己最速を3キロ更新。13年夏の愛媛大会で済美・安楽智大がマークした2年生投手史上最速とされる157キロに並んだ。チームも5―0で勝利した。

 衝撃の瞬間は初回だ。2死満塁、6番打者を二ゴロに打ち取った5球目に157キロをマーク。今夏の岩手大会2回戦で、同じ盛岡三を相手に出した154キロを更新した。最初は気づかなかったという佐々木だが、大歓声に「更新したのかなと思った」。9回を6安打、11K完封。夏は20番だった背番号も、新チームからは「中2の秋以来」(佐々木)という1番をつけ、名実ともにエースとしてチームを引っ張る。

 2年秋の段階でこれだけの投球をみせた佐々木に、視察したプロ7球団のスカウトも軒並み高評価だ。楽天・宮越スカウトが「まだ体ができていないのにこの球。伸びしろがある」と話せば、広島・近藤スカウトは「同じ時期の大谷(現エンゼルス)より速い」。メジャー2球団の関係者も球場を訪れた。

 「一番の持ち味はスピード。同世代には負けたくない。(将来的には)160キロをオーバーしたい」と佐々木。連戦となる17日の2回戦・一戸戦も、剛速球で白星をつかむ。(有吉 広紀)

 ◆佐々木 朗希(ささき・ろうき)2001年11月3日、岩手・陸前高田市生まれ。16歳。小3で野球を始める。11年の東日本大震災で被災し、大船渡に移住。大船渡一中では軟式野球部に所属。大船渡では1年夏からベンチ入り、今秋から背番号1。189センチ、81キロ。右投右打。家族は母と兄、弟。

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