旭川大高VS北照!夏の甲子園南北代表校が初戦いきなり…秋季全道高校野球大会組み合わせ

スポーツ報知
健闘を誓い合う北照・伊藤主将(左)と旭川大高・持丸主将

 来春のセンバツ(3月23日開幕・甲子園)出場につながる第71回秋季全道高校野球大会(30日開幕・札幌円山ほか)の組み合わせ抽選会が20日、札幌市内で行われ、今夏の甲子園に北北海道代表として出場した旭川大高と南北海道代表の北照が、10月1日の1回戦で激突することになった。過去、北北海道代表がその年の秋季大会も優勝したのは、2007年の駒大岩見沢(14年閉校)のみ。旭川大高は南北代表校対決を制し、ジンクスを打ち破る。

 思わず本音が漏れた。旭川大高の主将・持丸泰輝捕手(2年)は「まさか、当たるとは思わなかった…」と打ち明けた。端場雅治監督(49)も「持ってますね」と苦笑い。1回戦でいきなり、今夏の甲子園に、ともに出場した北照との南北代表校対決が決まり、会場は大きなざわめきに包まれた。

 予兆はあった。抽選会場に向かう車中。端場監督から「どこと対戦したい?」と、聞かれた持丸は即答した。「北照です」。甲子園では同じ宿舎で、約1週間ともに生活。新チーム結成当初の8月12日には練習試合も行った。「親切にしてもらったので」と持丸。“顔見知り対決”に気持ちを高ぶらせた。

 ジンクスも打ち破る。過去、北北海道代表校が、その年の秋季全道も制したのは07年の駒大岩見沢のみ。端場監督は就任以降、1997、2000、03、09年と過去4度、夏の甲子園に導いたが、秋は屈してきた。「時間がないので、細かい練習はできない」と指揮官。次第に「北北海道代表校は秋に勝てない―」と、言われてきた。

 “壁”を乗り越えるカギとなるのが、今夏の経験者だ。前チームから4番に座る持丸、攻守でチームを支えた菅原礼央遊撃手(2年)が残る。「大舞台では歓声で声が通らない。周りとのコミュニケーションと声掛けを大切にしてきた」と持丸。新チーム結成以降は2人が中心になり、聖地での貴重な経験を仲間に伝えてきた。

 菅原も言う。「(北北海道代表の)2季連続優勝は自分たちにしかできない。目の前の1試合1試合に集中して、センバツをつかみにいきたい」。南北代表校対決を制し、スタートダッシュで勢いに乗る。(清藤 駿太)

 ◆北照、リベンジ誓う…練習試合完敗 北照がリベンジに燃える。1回戦でまさかの南北代表校対決となり、主将の伊藤陸遊撃手(2年)は「同じ相手に2回負ける訳にはいかない」と語気を強めた。新チーム初戦となった旭川大高との練習試合は5―13で完敗。「旭川大高との練習試合をベースに、どう強くなるか練習してきた。成長を見せたい」と、表情を引き締めていた。

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