星稜、1年生遊撃手・内山が公式戦初マスクで秋の北信越大会出場決めた

スポーツ報知
公式戦で初めてマスクをかぶった星稜・内山

◆秋季高校野球石川大会 ▽準決勝 星稜8―0鵬学園=7回コールド=(23日・石川県立)

 準決勝2試合が行われ、3季連続甲子園出場を目指す星稜が鵬学園を8―0、7回コールドで下し、3年連続31度目の秋の北信越大会出場を決めた。

 1年生遊撃手の内山壮真が高校公式戦で初めてマスクをかぶり、昨秋にU15侍ジャパンでバッテリーを組んだ荻原吟哉と寺西成騎(ともに1年)を好リードして無失点に抑えた。遊学館は小松商を5―1で下し、秋は6年ぶり10度目の北信越大会出場。25日に決勝と北信越第3代表決定戦が石川県立で行われる。

 星稜が昨秋のU15アジア選手権を制した侍ジャパンの1年生バッテリーで、北信越切符を勝ち取った。内山は前日(22日)に捕手での出場を告げられたばかり。「練習はほとんどしていなかった」が、星稜中でともに全国制覇を果たした荻原を「すぐに感覚をつかめた。インコースのスライダーをいいタイミングで使えた」と好リード。5回1安打無失点と好投した荻原も「自分の持ち味を把握して、思ったサインを出してくれた」と捕手・内山を評価した。

 将来のプロ入りも見据え、内山は「今はショート一本だが、最上級生になれば捕手も頭に入れている」と話す。チームには主将の超強肩捕手・山瀬慎之助(2年)がいるが、林和成監督(43)は「内山は『ここでこれを来るか』という面白いリードもあった。キャッチングもいいし、ワンバウンドストップもすでにできている。チームにいろんなオプションがあってもいい」と捕手併用プランも示唆した。

 内山は4番打者としても、3回に中越え三塁打、4回に左前適時打を放ち、公式戦デビュー以来19試合連続安打を記録。「1試合15点以上がチームの目標。きょうも8点しか取れていないので、決勝では2ケタ以上取れるよう4番としてやっていければ」。圧倒的な優勝を引っ提げて、北信越大会に乗り込む。(勝田 成紀)

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