大阪桐蔭・根尾&藤原&柿木、KK超えなるか…高校最多3人ドラフト1位指名も

スポーツ報知
4回1死一塁、中越えに先制の適時二塁打を放つ大阪桐蔭・根尾(カメラ・谷口 健二)

◆福井国体 ▽2回戦 大阪桐蔭5―3済美(3日・福井県営球場)

 大阪桐蔭が済美(愛媛)を破り、春夏の甲子園大会などを合わせて今季8冠を達成した。4回に今秋ドラフト1位候補の根尾昂遊撃手(3年)が決勝打を放ち、最強世代は公式戦41勝1敗、2018年は公式戦無敗の29連勝で有終の美を飾った。根尾のほか、藤原恭大中堅手、柿木蓮、横川凱の両投手(いずれも3年)の4選手が4日にプロ志望届を提出する。根尾と藤原は12球団OKの姿勢を示し、柿木を含めて高校では史上最多3人がドラフト1位指名される可能性が出てきた。

 根尾、藤原、柿木、横川は試合後、改めてプロ入り希望を明かした。4日にプロ志望届を提出する。「4人ともプロ一本です」と西谷浩一監督(49)。25日のドラフト会議で全員が指名されれば、高校では2001年の日大三などと並んで最多人数になる。

 根尾と藤原は、05年高校生ドラフトの辻内崇伸(元巨人)と平田良介(中日)以来、同校2度目のダブル1位が確実視される。「指名された球団に行く?」という問いに根尾は「そうです」と即答。「トリプル3」を目標に掲げる藤原も「はい。どこでも」と、ともに12球団OKの姿勢を示した。

 さらに、柿木も1位指名される可能性が出てきた。この日は8回から登板して9回に3ランを浴びたものの、最速149キロをマークした。今年のドラフトは、スカウト陣が「1位候補が12人そろわない」と嘆く状況だ。ある球団幹部が「根尾と藤原、柿木は同等の評価をしている」と明かしたように、最速151キロ右腕の評価は高い。

 済美戦を視察した中日の中田アマスカウトディレクターも「柿木は間違いなく(ドラフト2位までの)上位24人に入ってくる」と予想した。「上の世界で通用したい、トッププレーヤーになりたいという気持ちが強いです」と意欲をのぞかせた柿木を加えて、同一高校の3人がドラフト1位指名されれば初の快挙になる。

 プロでも二刀流を希望している根尾は「自分が(両方)やりたい、と言っても、そっちじゃない方で取ってもらったりとかもある」と、交渉権を獲得した球団と話し合い、投手か野手、または両方かを決める考えだ。「どこを守ったとしても、チームの勝利に貢献できるような選手、長くできる選手になりたい」と理想の選手像を掲げた。

 プロ入りを希望する4選手がどの球団に、どの順位で行くのか―。今秋ドラフトの主役も大阪桐蔭だ。(伊井 亮一)

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