星稜、奥川恭伸15回熱闘も決勝再試合 圧倒的優勝へ「絶対投げきる」

スポーツ報知
打球が直撃した左手首の痛みをこらえながら15回を完投した星稜・奥川

◆高校野球秋季大会 北信越大会 ▽決勝 啓新啓新2―2星稜=延長15回引き分け再試合=(22日・ハードオフ新潟)

 北信越大会の決勝は、ともに来春のセンバツ出場を“当確”としている星稜(石川1位)と啓新(福井3位)が延長15回、2―2で引き分け、決着は23日の再試合(午前10時、ハードオフエコスタジアム新潟)に持ち越しとなった。

 星稜は、21日の準決勝で完封したばかりのU18日本代表右腕・奥川恭伸(2年)が先発。この日も15回183球を投げ抜き、17奪三振、無四球、2失点(自責0)と力投した。13回には強襲ライナーが左手首を直撃。痛みがひどく、打席では右手1本でバットを振ることしかできなかった。しかし「ピリピリする場面が多くてアドレナリンが出ていた」というマウンドでは、負傷直後の14回にこの日最速の148キロをマーク。最後まで球威は衰えなかった。

 夏の甲子園で2年生最速の150キロを記録したが、2回戦・済美(愛媛)戦では足がつって4回で降板しており、「夏は最後まで投げきれず悔しい思いをしたので、『絶対に投げきってやる』と思っていた」と気迫の投球を見せた。再試合の出場は微妙だが、「15回を戦い終えてホッとしている暇はない」と奥川。今大会の目標に掲げる「圧倒的な優勝」へ、全力を尽くす。(勝田 成紀)

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