報徳学園・小園、評価急上昇　ソフトバンク、オリックスが１位公表　広島も濃厚

　ソフトバンクとオリックスが２４日、ともに都内のホテルで行ったスカウト会議後、報徳学園・小園海斗内野手（１８）の１位指名を公表した。最有力候補に挙げている広島との３球団競合が濃厚となった。

　ソフトバンクは王貞治会長（７８）が「小園選手でいく。運動能力、守備、肩、バッティングもいい」とべた褒め。永井編成・育成部長兼スカウト室室長も「能力で言えば（小園が）ＮＯ１。３割、３０盗塁は確実にいってくれる選手になる」と話した。内川が３６歳、松田宣が３５歳で次世代の内野手補強が急務。「これ以上、変えることもないから公表しようと」と王会長は説明した。

　オリックスも安達が来季で３１歳となり、次世代の遊撃手獲得がポイント。くじ引きはロッテ監督時代に３戦２勝の西村徳文監督（５８）が務める。「自信はありますよ。引いて、オリックスで頑張ってもらいます」と宣言した。

　公表はしていないが、広島の指名も濃厚。パ２球団の公表を知った松田元オーナー（６７）は「それを含めて明日、緒方（監督）と話をする。抽選にはいっても良いと思う」。最終的には緒方監督を交えた２５日午前中の会議で１位指名を決定する。

　◆小園「楽しみです」

　小園はこの日、兵庫・西宮市の報徳学園で練習。５０メートル走５秒８の俊足に高校通算３８本塁打の長打力、強肩を生かした広い守備範囲と三拍子そろった好素材。ソフトバンクとオリックスが１位指名を公表したことに「うれしく思います。どこの球団に入るのかな、と楽しみです」と話した。

　◆小園　海斗（こぞの・かいと）２０００年６月７日、兵庫・宝塚市生まれ。１８歳。逆瀬台小１年から「宝塚リトル」で野球を始める。光ケ丘中ではボーイズリーグの「枚方ボーイズ」でプレー。大阪桐蔭の藤原とはチームメート。３年時にＵ１５日本代表。報徳学園高では１年春からレギュラー。甲子園は２年春に４強、３年夏に８強。１７８センチ、７９キロ。右投左打。