輝星見たい!金足農県民栄誉章顕彰式に応募殺到

スポーツ報知
8月20日、JR秋田駅前でのパブリックビューイングには、夏の甲子園準決勝の金足農対日大三戦を見守る人が集まった

 秋田県は、今夏の甲子園で県勢として103年ぶりに準優勝した金足農野球部に県民栄誉章を授与する顕彰式を11月28日に秋田市文化会館で行う。10月15日からは、会場でその瞬間を見届けられる、県内在住者の参加者を定員700で募集し、2日で締め切った。同栄誉章の顕彰式で、会場を用意したうえで一般参加の応募を募るのは今回が初めての試み。10月24日の中間報告では3979人の応募があった。応募は2日の消印有効となっており、さらに人数は増えそうだ。

 冷え込みの厳しい季節になっても、秋田県民の金足農ナインへの熱視線は続いている。今夏のヒーローたちが出席する県民栄誉章顕彰式への一般参加申し込みは、10月24日の途中集計結果の時点で、700の定員をはるかに上回る3979人の応募があった。その後も順調に応募はがきが届いており、現在、県は最終の集計を進めている。

 金足農は、日本ハムからドラフト1位指名を受けたエース・吉田輝星(こうせい、3年)を擁し、今夏の甲子園で県勢103年ぶりの準優勝を果たした。公立の農業高で選手全員が地元出身の「雑草軍団」が、強豪校を打ち破っていく姿に、秋田県だけでなく、全国で共感を呼んだ。

 この活躍に、県民栄誉章が贈られることになったのだが、金足農の注目度の高さを受けて、特例となる顕彰式の準備が進められてきた。これまでも一般の観覧は受け入れてきたが、県庁内で用意できる会場は関係者を含めて定員は200。今回はより多くの人が参加できるように、会場(秋田市文化会館)を用意し、一般参加者枠700人を設けて応募を募る、初めての措置をとった。担当職員は「予想以上の多くの応募、反響があって驚いている。集計、準備など大変なところもあるが、見に来てくれた人が喜んでもらえるようにしたいです」と、うれしい悲鳴を上げていた。(小林 泰斗)

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