星稜の1年生4番・内山、全国デビュー広陵戦で2安打2打点

スポーツ報知
4回2死満塁、この回2打席目で左前2点適時打を放った星稜・内山

◆第49回明治神宮野球大会第2日 ▽高校の部準々決勝 星稜9―0広陵=7回コールド=(10日・神宮)

 高校の部・準々決勝で星稜(北信越・石川)が広陵(中国・広島)に9―0、7回コールドで快勝し準決勝(12日、午前10時)進出を決めた。0―0で迎えた4回、4番の内山壮真遊撃手(1年)が左翼線二塁打で口火を切ると、この回2打席目では2死満塁から左前2点適時打を放つ活躍。先発したU18日本代表右腕・奥川恭伸(2年)は7回を3安打11奪三振で無失点に抑える好投。準決勝では高松商(四国・香川)と八戸学院光星(東北・青森)の勝者と対戦する。

 1年生の内山が、「星稜の4番」としての全国デビューを飾った。2安打2打点と活躍し、「最後の打席がライトフライだったので悔しかったが、4番としての仕事ができた」と笑み。「今大会で一番活躍するように」とハッパをかけていた林和成監督(43)も、「内山が突破口を開いてダメ押しも打ってくれた。いい働きだった」と目尻を下げた。

 新チーム公式戦全11試合で内山を4番で起用している指揮官は、「内山は4番から外すつもりはない。卒業するまで、4番として成長してもらいたい」と明言。3番・知田爽汰三塁手(1年)とともに「知田、内山の1年生コンビは、打線の顔になるように育てていきたい」と、全国制覇を目標に掲げる打線の主軸に指名した。

 大会NO1投手の奥川に注目が集まる中、内山は「打っても投げても奥川さんだけじゃないところは出せた。広陵相手に力の差で勝てたのは大きい。星稜の打力を見せつけられたと思います」と胸を張った。172センチ、72キロの小さな体で、松井秀喜氏(44)=ヤンキースGM特別アドバイザー=らが甲子園で足跡を残してきた「星稜の4番」の系譜を受け継いでいく。(勝田 成紀)

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