星稜・林和成監督、神宮大会準Vも50点「上には上がいる」

2018年12月1日10時0分  スポーツ報知
  • 明治神宮大会準優勝は「甲子園で負けた時より悔しい」と話した林監督(カメラ・勝田 成紀)

 来春のセンバツ高校野球(3月23日開幕、甲子園)出場を確実としている星稜の林和成監督(43)が、金沢市の同校で「とやま・いしかわ報知」のインタビューに応じた。石川県大会、北信越大会を制し、明治神宮大会で準優勝に輝いた今秋シーズンを総括し、社会科教諭でもある指揮官は「総合では50点」と採点。チームが目標に掲げる「狙って全国制覇」と、U18日本代表右腕・奥川恭伸(2年)の来秋のドラフト1位指名を「ダブルで達成したい」と話した。高校野球は1日から来年3月7日まで対外試合禁止となり、本格的に冬シーズンに突入する。(取材・構成=勝田 成紀)

 明治神宮大会では「全国2位」となったが、林監督はベンチ裏の通路で「甲子園で負けた時よりも悔しいですよ…」と小さくつぶやき唇をかんだ。

 「春夏の甲子園は、全国でどこまでいけるかを試すという感じだった。今回の神宮は優勝を狙って臨んだが、勝ち取れなかった。目標に到達できなかったという意味でも、甲子園とは違う悔しさだった」

 指揮官もナインも、センバツでの「全国制覇」へ向け、手応えと課題を得た秋シーズンとなった。

 「センバツに出る32校の中でも、まだ(実力は)10番ぐらいかなと思う。上位3つ、5つに入るチームではないのが現状。そこを狙える位置にはいると思ったが、全国には上には上がいるとも感じた。選手たちも感じることはたくさんあったと思う。チームのモチベーションを保ちながら、冬にいろいろ取り組んでいきたい」

 今秋は公式戦13試合を戦い、11勝1分け1敗。チーム打率は2割8分6厘、防御率は1・05だった。

 「攻撃は30点、投手・守備は80点、総合で50点ですね。打撃は秋はどのチームも課題になるが、やはり物足りない数字。スイングの質や変化球への対応力も、まだまだ上げていかなければ。投手陣は奥川を中心に、よく頑張ってくれた。センバツで優勝するためには、総合で80点を超えて来ないと。このままなら1、2回戦で負けることも大いにある。ベスト8以上の壁を超えるためには、総合力を上げなければならない」

 エースの奥川は、今秋9試合60回1/3を投げ、自責点は県準々決勝・金沢戦の4点だけ。防御率0・60、奪三振率12・10、与四球率0・75と堂々の成績を残した。

 「U18日本代表から帰ってきた時は、ちょっとフォームがバラバラな状態だった。県大会でじっくり時間をかけてフォームを見直して、北信越でやっと完成してきた。体も大きくなったし、段階を踏んでいきながら、与えた課題をクリアしていった。本当に順調に成長してくれている。センバツでは警戒も研究もされると思うが、今よりスピードもコントロールも球種の精度も、1ステップも2ステップも違うレベルで表現できるようになって欲しい」

 センバツでは大会NO1投手・奥川を擁する「優勝候補」として、全国の強豪校からマークされる。

 「プレッシャーはすごくありますよ。周りは『選手がいいから勝てるだろう』と言いますが、現場は全くそんなことがない。この秋は、大阪桐蔭の西谷さん(浩一監督)の素晴らしさが、本当によく分かりましたよ(笑い)。どんな競技でもそうだと思うが、勝って当たり前のチームを勝たせることは難しいですね」

 林監督には、11年の監督就任以来、ずっと抱いてきた大きな夢がある。

 「監督になった時の目標が、全国制覇することと、ドラフト1位の選手を輩出することなんです。その夢を、ダブルで達成できればいいですね。それが今の私のモチベーションでもあります」

 ◆林 和成(はやし・かずなり)1975年7月23日、金沢市生まれ。43歳。星稜高では2番・遊撃手として松井秀喜氏と三遊間を組み、91夏、92年春夏に甲子園出場。日大では準硬式野球部で全国大会優勝。98年に星稜高コーチに就任し、04年に部長、11年から監督。監督としての甲子園出場は、13、14、16、18年夏と18年春の5度。

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