21世紀枠候補の八尾(大阪)西浦主将「合格発表より緊張します」

スポーツ報知
センバツ出場校発表を翌日に控え、自転車置き場で素振りをする八尾の選手

 第91回センバツ高校野球大会(3月23日から12日間・甲子園)の選考委員会は25日に大阪市内で行われる。1952年夏の甲子園で準優勝した伝統校の八尾は、2001年から導入された21世紀枠での大阪勢初選出を待つ。

 主将の西浦謙太捕手(2年)は「実感がわいてきた。ワクワクする気持ちです。(八尾の)合格発表より緊張します」と、期待に胸を膨らませた。

 八尾は、プロ野球初の永久欠番として沢村栄治氏(背番号14)とともに制定された黒沢俊夫氏(同4。ともに元巨人)を輩出した。甲子園での勝利校の校歌演奏と校旗掲揚は1929年センバツで始まり、その開幕戦で勝利した八尾(当時八尾中)が第1号だった。52年夏に準優勝するなど春6度、夏4度の甲子園出場を誇る。

 月、火曜日は授業が7時間目まであり、最終下校は午後7時。練習は1時間半~2時間半と限られている。他の部活動も盛んなため、平日はグラウンドが週3日しか使えず、全面使用できるのは週に2回程度。テニスボールで打撃をするなど工夫をこらし、前チームからは選手主体で練習メニューを考えている。恵まれない練習環境でも、昨夏は南大阪大会で8強、昨秋は府大会で16強入りし、公立校では好成績を収めている。

 長田貴史監督(41)は「はやる気持ちはなくて、こちらは待つしかない。結果を受け止めるだけです」と、60年ぶりの吉報が届くことを祈っていた。

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