創志学園のセンバツ滑り込み選出は? プロ注目右腕の西「選ばれたらありがたい」

スポーツ報知
センバツ発表を翌日に控えた創志学園の選手ら。練習の合間にうどんをほおばる

 第91回センバツ高校野球大会(3月23日から12日間・甲子園)の選考委員会は25日に大阪市内で行われる。昨秋の中国大会4強で、今秋のドラフト1位候補・西純矢投手(2年)を擁する創志学園(岡山)は、2年ぶり4度目となるセンバツ切符の吉報を待つ。

 昨秋の中国大会準決勝では広陵(広島)に0―7の8回コールド負けを喫した。結果的にも内容的にも中四国の5枠に滑り込めるか微妙なところだが、可能性はまだ残っている。この日、西は社会人チームの練習に参加していたため、岡山市内で行われたチームの練習には不在だったが、スポーツ報知の取材に対し「チームとしては監督から『センバツへ首の皮1枚つながっている』と言われてきたので、その言葉を信じてやってきました。春の甲子園は夏とはまた雰囲気が違う。甲子園で試合ができるのはすごいこと。選ばれたらありがたいです」と謙虚に話した。

 西が脚光を浴びたのは昨夏の甲子園だ。創成館(長崎)との1回戦で4安打16奪三振と圧巻の完封劇。今秋のドラフト1位候補に一躍名乗りを挙げた。マウンドでは最速150キロの直球を武器とした強気な投球が持ち味の右腕だが、出場校が決まる25日については「緊張すると思います…」と高校生らしい一面も。チームでは早くも夏を意識した練習に取り組んでいることもあり「選ばれたらいいんですけど、1番は夏と思っています。選んでもらえたらいろんな経験をして、夏に生かしたいです」と力を込めた。

 その西とバッテリーを組む主将の横関隼捕手(2年)は「目標設定が難しかった」と昨秋の中国大会から今日までを振り返った。センバツ出場への可能性を残しての“冬越え”となったことで「チームがバラバラになっていた。勘違いしている部分とかもあった」という。ミーティングを繰り返し「夏に向かってやろう」と部員の意識を統一。その上で「自分たちでセンバツ切符をなくすことはやめよう」と部活以外の私生活でも気を引き締めて過ごしてきた。「可能性はゼロではないので信じています。夏に向かってやる、という中で選ばれたら幸い」と吉報が届くのを待つ。

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